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豪ダルハンティ・パワー、複合材コンクリート電柱製造施設を開設

 【北京15日PRN=共同JBN】オーストラリアのダルハンティ・パワー社(Dulhunty Power Ltd.)は、画期的な複合材電柱を製造する世界初の本格的製造施設を開設した。複合材電柱はフィラメント・ワインディング、高性能コンクリート、耐アルカリ性(AR)グラスファイバー強化(剤)の3種の技術を結合して強度、耐久性、耐火性を初めて提供する。

 エコチタン(Eco-Titan、商標)複合材電柱はCMTワールドワイド(CMT Worldwide LLC)、ラングデール・インダストリーズ(Langdale Industries)両社によって開発されたもので、軽量コンクリート、オーウェンスコーニング社(Owens Corning)の耐アルカリ性(AR)グラスファイバーのCem-FIL(登録商標)、さらには原材料の性能を最大化し、金属を含まない垂直型のワインディング処理で製造される。

 その結果は以下の通り。

 *15%の重量でグラスファイバー強化パーセンテージが実現し、グラスファイバー強化されたコンクリート・アプリケーションで一般的に実現する5%の3倍となる。
 *総重量は木製電柱のそれと比較して半分以下であり、現行の規格に十分適応する破断・反射テスト結果を実現する。
 *太陽光下の紫外線(UV)に対して不燃かつ不浸透である。
 *非腐食性、非導電性、非電磁妨害性。

 複合材コンクリート電柱の二酸化炭素(CO2)排出量はその他一般的に利用される電柱と比較した研究は、複合材コンクリート電柱が製造されているすべての電柱の中で二酸化炭素排出量が最も少ないことが分かった。木製電柱用に処理された木材で第2位になったのは期待寿命が50年である。複合材コンクリート電柱の予測される寿命は70年であり、複合材電柱の二酸化炭素排出量の状況も明白に優れていた。

 CMTワールドワイドによると、世界の電柱流通市場は安全、コスト、使いやすさを備えた製品に移行している。代替電柱の市場占有率は現在40パーセントに近づいており、向こう5年から10年の間は急速に成長し続ける見込みである。

 CMTワールドワイド社のアレン・セルズ社長は「エコチタン複合材電柱はこの15年の送電市場において初の真に新しい製品である。当社はこの材料と処理技術を組み合わせや結果は信じられないほどの強力な高性能電柱となり、重量対強度の質に優れ、ほかのどんな電柱製品の二酸化炭素排出量より低いことが分かった」と語った。

 オーウェンスコーニング社は補強材やファブリックスの技術を提供して複合材コンクリート電柱の開発を支援した。同社のCem-FIL(登録商標)による ARグラスファイバー強化は、新築あるいは再建の建物の外観、工業用フローリング、トンネル覆工など幅広いセメントもしくはモーターベースの複合材アプリケーションで強度と耐久性を提供する。

 Cem-FILグラスファイバーのビジネス開発リーダーであるベノイト・ローレ氏は「グラスファイバーで強化されたコンクリート電柱は、複合材とコンクリートの利点を結合する。その結果生まれるものは強力で軽量、耐火性のある電柱であり、市場は複合材に移行し、木材から離れる方向に向かう」と語った。

 ダルハンティ・パワー社は北米以外の国に初めてライセンスを供与した。オーストラリア・ビクトリア州ムーラプにある同社工場で製造される電柱は、毎年夏にブッシュ地帯の火事の驚異にさらされる公共事業体にとって必要な選択肢である。2009年2月に発生したビクトリア州の大火は電柱を焼き尽くし、送電線を破壊した。

 耐火テストは、米ワシントン州ケルソにあるウェスタン・ファイア・センターで今年初めに実施された。電柱に対して天候試験と直火を強化して2段階の処理が行われた。ウエスタン・ファイアからのテスト報告書は、複合材コンクリート電柱が「優秀」との判定でその性能を実証した。

 エコチタン(商標)複合材電柱は、2010年のJECイノベーション賞受賞プログラムで最終選考対象に残り、4月にはパリで開かれたJECショーで展示された。同技術は現在世界的にライセンス供与されている。

 Eco-Titanの詳しい情報はhttp://www.titanpoles.netを参照。

 Cem-FILとAR glass fibersの詳しい情報は以下を参照。
 http://www.ocvreinforcements.com/solutions/Cem_FIL.asp

 ▽オーウェンスコーニング社について
 オーウェンスコーニング(NYSE:OC)は、複合システムと住宅・商業建材向けのグラスファイバー補強剤と加工材料の大手グローバル生産者である。同社は56年連続してフォーチュン500社に入り、各種ソリューションを提供し、市場を変革し、生活を豊かにすることを通じて、持続性を推進することにコミットしている。同社は1938年に創設され、2009年の年商は48億ドル、5大陸28カ国で約1万6000人を雇用している。同社の主要業務はOCV(商標)補強剤、 OCV(同)テクニカルファブリックス、OCV(同)不繊技術の3部門であり、これが同社の複合材ソリューション事業を構成している。同社は広範囲の補強材を提供しており、鉄鋼、木材、アルミニウムの軽量代替材料となって重量を軽減し、エネルギー効率を高める。さらに詳しい情報は同社ウェブサイト http://www.owenscorning.comを参照。

 ▽CMTワールドワイドについて
 CMTワールドワイドとコンポジット・マテリアルズ・テクノロジー(CMT)は、米ジョージア州ロズウェルに本社があり、革新的で高品質の複合材とコンクリート電柱の有力開発者、メーカーである。CMTは革新的な加工製品すなわち照明市場向け軽量構造、送配電公益市場向け高性能電柱、セキュリティー・無線ネットワーキング市場向け多目的製品を持って3市場にサービスを提供する。

 ▽ダルハンティ・パワーについて
 ダルハンティ・パワー(ASX:DUL)は質の高い電力送信、配電製品のメーカー、供給業者である。同社はオーストラリア(シドニー)、中国(揚州)、タイ(バンコク)、マレーシア(ダルル・エサン)に製造工場があり、ニュージーランド(オークランド)、北米、香港にセールスオフィスがある。
 (注)Eco-TitanはCMTワールドワイド社の商標である。


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