ウィプロがフィリップスとライセンス契約、ブルーレイ技術で
【バンガロール（インド）６日PRN=共同JBN】ウィプロ・テクノロジーズ社（Wipro Technologies）は６日、開発元のフィリップス社のブルーレイ技術に関連するブルーレイ・ミドルウエアならびにソリューション開発サービスを提供するため、同社とパートナーシップ契約を結んだと発表した。ウィプロ・テクノロジーズ社はウィプロ・リミテッド社（Wipro Limited 、NYSE: WIT）傘下のグローバルITサービス企業。これによってウィプロ・テクノロジーズ社は同社の顧客に対してブルーレイ・ミドルウエアをサブライセンスする権利を得て、ブルーレイ市場に参入することになる。
ブルーレイ市場は企業が実際に参入するまでの開発期間が長く、それが高い障壁になっていた。フィリップス社との提携によって、ウィプロ社は顧客の要求に応じた製品開発の時間を短縮することができるようになる。
フィリップス・インテレクチュアル・プロパティー・アンド・スタンダード部門でIPラインセンシング・ディレクターを努めるフレデリック・ギャナフ氏は「フィリップス社としてはウィプロ社と協調関係を得ることができ、喜んでいる。フィリップス社はブルーレイ・ディスク（BD）に強くコミットしており、組み込みソフトで大手サプライヤーであるウィプロ社の参加はブルーレイ市場のさらなる発展に大きく寄与するだろう」と述べた。
今回独占ライセンス契約を得たことについて、ウィプロ・テクノロジーズ社のナガマニ・ムルティ副社長（モバイル・自動車・家電グループ担当）は「ブルーレイ技術のリーダーであるフィリップス社が開発した技術を確保したうえでブルーレイ市場に参入できることになり、喜んでいる。一連のフィリップス社ミドルウエアは市場での信頼を確固なものにしており、当社のデジタルテレビ関連の知的財産、ソリューションのラインアップを大きく強化するものだ。今回のパートナーシップでウィプロ社はわれわれの顧客に対してデジタルテレビ、セットトップ・ボックス、さらにブルーレイのようなメディア・プレーヤーを統合したハイブリッド・デバイスを作れるようになる。それに加え顧客が市場で差別化を図るための専門的なソリューションも提供することもできるようになる」と述べた。
ウィプロ社は過去にも家電トップ企業と協力し、デジタル・ホーム・エンターテインメント製品分野の製品デザインサービスを提供してきた。米国、欧州、日本で複数のデジタルテレビに対応したソリューションを開発、提供してきている。
ウィプロ社は家電部門で幅広い能力を有し、デジタルテレビのミドルウエア関連では３０以上のライセンスを所有している。その中には、ATSC、オープンケーブル（OpenCable）、DVB-T/C/S/CI、MHEG-5、ISDB-T/Sなどがある。
▽ウィプロ社について
ウィプロ・リミテッド社（Wipro Limited 、NYSE:WIT）の１部門であるウィプロ・テクノロジーズ社（Wipro Technologies）は「PCMM」レベル５、および「SEI CMM」レベル５の認証を受けた最初の世界的ITサービス企業である。ウィプロ・テクノロジーズ社は最近、同社の海外ならびに現地開発センターのすべてで「CMMI v1.2」レベル５の評価を得ている。ウィプロ社は製品エンジニアリング、サポート・サービスを提供する世界最大の企業の一つである。ウィプロ社は包括的な研究開発サービス、ITソリューションならびにサービスを提供している。具体的には、世界の企業に対してシステム・インテグレーション、インフォメーション・システムのアウトソーシング、パッケージ導入、ソフトウェア・アプリケーション管理、データセンターのマネージド・サービスを提供している。
インド市場ではウィプロ社は企業セクター向けのITソリューション、サービスの提供で指導的立場にあり、システム・インテグレーション、ネットワーク・インテグレーション、ソフトウエア・ソリューション、ITサービスを提供している。
同社はまたインドの家電製品、照明器具市場の一部ニッチ市場で利益を上げている。アジア・太平洋、中東市場では、ウィプロ社はグローバル企業に対してIT ソリューション、サービスを提供している。ウィプロ社の米国預託株式（ADS）はニューヨーク証券取引所に上場されており、同社の株式はボンベイ証券取引所、インド国立証券取引所で上場されている。詳しい情報はウェブサイト（http://www.wipro.com）を参照。
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- ［国際情報］ウィプロがフィリップスとライセンス契約、ブルーレイ技術で 2010/04/07 水曜日
