中南米地域でフィリップスと提携、インフォシスBPO社
【バンガロール(インド)16日PRN=共同JBN】インフォシス・テクノロジーズの業務プロセス・アウトソーシング専門子会社であるインフォシスBPO 社は16日、中南米においてフィリップスと提携すると発表した。インフォシスBPO社は引き続き、財務会計関連分野のアウトソースにおける先進的指導者してまい進し、今回の取引は同社の地位を強化することになる。
今回の合意の一環として、インフォシスBPO社は、売掛金勘定、会社間勘定、外国為替、地元支払い、旅行・娯楽支出などの領域で、調達から支払い、注文から現金、記録から報告の各事項においてブラジル、アルゼンチン、チリで一連のプロセスをサポートする。インフォシスBPO社は英語、ポルトガル語、スペイン語の言語をサポートする。これらのサービスは、ブラジル・ベロオリゾンテに開設したサポートセンターから提供される。
中南米フィリップスのロナルド・エイケレンブーン最高経営責任者(CEO)は「ブラジルのベロオリゾンテにインフォシスを開設したことは、中南米におけるフィリップスとインフォシスとの関係の新しい始まりを象徴している。両社は米国、欧州、アジアで関係を設立しており、今回のブラジルでの開設が残り中南米でサービスを提供する最初の取り組みとなり、両社の関係はいまや真にグローバルとなった。両社は同様の信念を共有し、未着手地域の観点から見ると、インフォシスの成功はフィリップスの成功であり、その逆もあり得るという意味で、今回のウィン・ウィン提携を締結した」と述べた。
インフォシスBPO社のガウタム・タッカー副社長(財務会計担当)は「当社とフィリップスとの提携によって、われわれは中南米市場に当社独自の財務会計関連サービスを提供できるようになる。両社の処理能力と独自の専門的知識とを組み合わせることによって、フィリップスは同社の財務プロセスの調和、効率性の向上、コスト削減を実現することが可能となる。今回の取引によって、世界の財務会計関連市場でわれわれのリーダーシップを強化する洗練されたサービスを提供する能力が当社にあることを浮き彫りにした。われわれは引き続き他の地域でもフィリップスとの提携を拡大していく」と語った。
インフォシス・テクノロジア・ドゥ・ブラジル社(Infosys Tecnologia Do Brasil Ltda.)のプネート・シン・ギル地域センター長は「ブラジルでのフィリップスとのこの提携によって、当社は中南米地域での成長を促進し、同地域市場への販路拡大の能力を一層強化することになる。この取引によってインフォシスBPO社は取引プロセスに関する専門的視点を提供することが可能となり、フィリップスは顧客およびその他の市場に勢力を一段と注ぎ込むことができる。われわれはフィリップスと長期にわたり実り多い提携を期待している」と述べた。
▽フィリップスについて
ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクス・オブ・ザ・ネザーランズ(Royal Philips Electronics of the Netherlands、NYSE:PHG、AEX:PHI)は、時節にかなったイノベーションを通じて人々の生活向上に重点を置き、「健康で満ち足りた生活」を目指す多角的な企業である。ヘルスケア、ライススタイル、照明における世界リーダーとして、フィリップスは根本的なカスタマーインサイトおよび「センスとシンプリシティ」というブランドプロミスに基づき、人間中心のソリューションを生み出すために技術とデザインを統合している。フィリップスは本社をオランダに置き、世界60カ国以上で11万8000人余を雇用している。同社は2008年に260億ユーロを売り上げ、心疾患治療、救急処置、家庭ヘルスケア、エネルギー効率照明ソリューション、新照明アプリケーションでの市場リーダーであるだけでなく、平面テレビ、男性シェービング・身だしなみ、携帯可能なエンターテインメント、口腔ヘルスケアにおいて強力な指導的地位を備え、人々の満ち足りた生活と喜びのためのライフスタイル製品を販売している。フィリップスのニュースは以下のウェブサイトで参照。http://www.philips.com/newscenter
▽インフォシスBPO社(Infosys BPO Ltd.)について
インフォシスBPO社(http://www.infosys.com/bpo)は、インフォシス・テクノロジーズの業務プロセス・アウトソーシングの子会社で、2002年4月に創立された。同社は現在、NASSCOM、データクエスト、アウトソーシング専門家国際協会、レッドヘリング、FAOトゥデー、ネルソンホールなどによってインドで有力な業務プロセス・アウトソーシング企業として評価されている。インフォシスBPO社は統合したエンドツーエンドのアウトソーシングに専念し、削減コスト、継続的な生産性向上、プロセスの再設計を通じて顧客に対して業務転換の利益を還元している。インフォシスBPO社はインド、チェコ共和国、中国、フィリピン、ポーランド、タイ、メキシコ、ブラジルで営業活動を展開し、1万6494人を雇用している。2008―09年度は3億1620万ドルの収益を上げた。
▽インフォシス・テクノロジーズ(Infosys Technologies Ltd.)について
インフォシス・テクノロジーズ(ナスダック:INFY)は、グローバル2000社企業がフラットワールドで勝ち抜くために不可欠な情報技術主導のビジネスソリューションを定義、設計、提供している。これらソリューションは、顧客企業に戦略的差別化と経営上の優位を提供することに特化している。インフォシスの顧客は、同社が開発した「グローバル・デリバリー・モデル」を活用することで、透明性のあるビジネスパートナー、世界一流のプロセス、迅速な(プロジェクト)実行、IT予算を限界まで使う能力が約束される。インフォシスは、世界各地にある50余りのオフィスに10万5000人以上の社員を雇用している。インフォシスはナスダック100指数とグローバルダウ指数の一部を構成している。詳細はhttp://www.infosys.comを参照。
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- [国際情報]中南米地域でフィリップスと提携、インフォシスBPO社 2009/12/17 木曜日