ZTEのSDR、グローバル・モバイル・アワードの候補に
【深せん(中国)5日PRN=共同JBN】通信機器とネットワークソリューションの世界的大手プロバイダーであるZTE(中興通迅)はこのほど、2009年グローバル・モバイル・アワードのネットワーク技術推進最優秀賞の候補に挙げられた。グローバル・モバイル・アワードはモバイル通信分野で最も権威ある名誉であり、ZTEが候補になったのは同社の最先端ソフトウエアラジオ(SDR)ソリューションである。中国企業で候補になったのはZTEだけである。
ZTEのソフトウエアラジオ技術は通信事業者のネットワークシステムの寿命を延長し複数のアプリケーションを統合できるようにする。その結果として総保有コスト(TCO)が大幅に減少し、ネットワークリスクと複雑さが最小限になる。この技術は将来のHSPA+とLTEネットワークへのスムースなスケーラビリティーを可能にし、統合された統一したハードウエア・プラットフォーム上のソフトウエア・モジュールとして作動し、通信事業者が柔軟に容易に新しいモバイルサービスを行うことを可能にする。
ZTEのUMTS製品担当ゼネラルマネジャーであるザン・ジアングオ氏は「当社のSDR技術によって通信事業者は新しい市場を開き、さらなる売り上げを生み出す『ネットワークプロバイダー』から『サービスプロバイダー』にやすやすと変身できるようになる。当社は引き続き当社顧客が前進できるよう汎用性がありエンドツーエンドで革新的な新しいインフラ技術を提供することにコミットしている。今回の候補入りはZTEが世界の電気通信技術の前線で戦う能力があることに対する重要な認識である」と語った。
GSM協会のロブ・コンウェー会長は「今年のグローバル・モバイル・アワードのすべての候補者をお祝いする。モバイル通信は不安定な経済環境にあってもことしのエントリーの規模が反映しているように引き続き社会的、経済的、技術的発展を続けている。450以上の企業が申し込んだこのような高品質の分野で選ばれたことは素晴らしい成果であり、今月バルセロナで行われるグローバル・モバイル・アワードの夕べでの優勝者の発表が興味深い」と述べた。
ZTEのZXSDR・B8200とZXSDR・R8860は同社の主要SDR製品である。両製品はブロードバンド・ワールドフォーラム(BBWF)ヨーロップ2008でZTEがSDR技術でインフォビジョン賞を受賞する助けとなった。この受賞はネットワーク革新におけるZTEの市場リーダーとしての立場をさらに強化した。
ZTE・SDR8000システムは2009年1月、中国の18省すべてで中国聯合通信(チャイナユニコム)のWCDMAネットワークに展開された。ZTEは2008年バルセロナのGSMAモバイル・ワールド・コングレスで世界初の商業用SDRベースステーションを発表した。このベースステーションはGSMとUMTSサービスの両方を同時にサポートし、LTEへのスムースな道筋を提供する。
現在までに3万5000のZTE・SDRベースステーションが香港、インド、トルコ、中国本土のような国は地域で大規模ネットワークとして展開されている。
▽ZTEについて
ZTEは通信機器とネットワークソリューションの世界的大手プロバイダーである。ZTE製品は有線、無線、サービス、最終製品市場のほとんどすべてのセクターをカバーしており世界でも最も完全な範囲に及んでいる。同社は140カ国以上の500を超える通信事業者に革新的でカスタム化した製品とサービスを提供し、彼らが継続的な売上増加を達成し世界の通信の未来を形成するのを手助けしている。ZTEは年間売上高の約10%を研究開発に向け新しい電気通信基準を開発している広範な国際団体で主導的役割を果たしている。同社は世界で最速の成長を続ける電気通信装置企業であり、香港、深せん証券取引所で株式を公開している中国唯一の電気通信製造企業である。ZTEはアジア・ウォールストリート・ジャーナルの2007年読者調査で「中国の優良企業トップ10」に電気通信産業からただ1社選ばれて入った。ZTEは2007年、フロスト&サリバンのアジア太平洋ICT賞で「2007年の最有望ベンダー」賞を受賞し、同年IDCによって世界の電気通信ベンダーの中で最速で成長を続ける電気通信装置・ソリューションのプロバイダーにあげられた。ZTEはまた2006年ビジネスウィークの中国ブランド・トップ20に選ばれた。詳細はhttp://www.zte.com.cnを参照。
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- [国際情報]ZTEのSDR、グローバル・モバイル・アワードの候補に 2009/02/06 金曜日