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肥満とがんの相関を強調、国際対がん連合が新キャンペーン

 【ジュネーブ4日PRN=共同JBN】国際対がん連合(UICC)は肥満とがんとの間の相関関係に関心を高めるためのキャンペーン「アイ・ラブ・マイ・ヘルシー・アクティブ・チャイルドフッド(私は健康盛んな子ども時代が好き)」を開始する。

 UICCのイザベル・モルタラ理事長は「300万から400万人の新たながん患者は、体重超過や肥満を避けることによって毎年防ぐことができる。いい習慣が幼い時から始まれば、われわれの関心は健康的な食事を取り、肉体的に活発になるよう奨めることに向けられる。5歳以下の子どもの推定2200万人は体重超過であり、この問題はさらに深刻になっている」と語った。

 UICCキャンペーンの必要性は、4日公表される調査リポートであるがん関連の考え方と行動(www://worldcancercampaign.org/reports)で強調されており、人びとが選択肢によってはがんのリスクを高めることを忘れてしまっていることを示す新しいデータを提供している。

 一例を挙げると、米州、オーストラリア/ニュージーランド、西アジアの人口の40%は、体重超過になるとがんに罹るリスクが高まることを知らず、その他地域より認識が薄いことが分かった。

 この調査は初めてがんに関連する考え方と行動に関する国際比較データを提供している。UICCは2008年にギャラップ・インターナショナル系列会社と協力して、39カ国で4万人を超える回答者にインタビューを試みた。新しいリポートは8つの国連区分地域に対するデータの内訳を提供している。

 UICCのデビッド・ヒル会長は「体重超過と肥満は多くのがんの因果連鎖の一部である。このことは科学的に十分立証済みだが、社会的に適切に理解されていない。事実、体重とがんとの間の連鎖に対する一般の理解不足は、恐らく1950年代後半の喫煙とがんに対するわれわれの態度と似ている」と語った。

 世界がんデーは、子どもたちの中で健康食と身体活動を奨める大人たちに呼び掛ける1年間のキャンペーンに始まりとなる。

 ヒル会長は「体重過剰、肥満とがんとを結びつける蓄積された証拠は、主として成人の研究に基づいている。しかし健康的な終身的習慣は幼児期に付けることが最適である」と語った。

 キャンペーンは4日公表された専門的リポート「健康盛んな子ども時代」(www://worldcancercampaign.org /reports)で支えられており、UICCが2008年に採択された「国際対がん宣言」を実現する会員とパートナーとの協力の道である。


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