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26日から南極に巨大写真展示、写真家ウィム・テリエ

 【ボルネン(ベルギー)26日PRN=共同JBN】ベルギー・アントワープの写真家ウィム・テリエが進めている独創的で巨大な写真展示プロジェクト「PROTECT7-7」が完成に近づいている。テリエは2007年には600平方メートルにも及ぶ赤ちゃんの写真をロサンゼルスのサンタモニカピア初め世界の多くの大都市で展示して世界を仰天させた。今度は南極の3万平方メートルに及ぶアート展示が1月26日から2月6日まで、地球上で最も低温の南極で行われる。

 PROTECT7-7は、特に選ばれた環境に巨大な絵画を調和させるテリエのトレードマークをさらに広げるものである。そこに巨大展示を創造し、テリエ自身が空中から写真撮影する。チームは1月26日に南極に向かう。ベルギーの極地探検家アラン・ヒューバートがあえて7番目の大陸で初のアート展示遠征を指揮する。

 テリエは昨年6大陸で多くの写真を撮影した。彼はそれぞれの大陸について写真を拡大した。世界の300人のネットワークを通じて、4500人子供の写真が撮られた。彼はさらにそれぞれの大陸で、一人ずつ日を浴びる老人の写真を撮った。子供たちはプレキシグラスでカラーの絵を描き、テリエに写真を撮ってもらった。子供たちは「自分たちの夢と地球の将来」をテーマに絵を描いていた。テリエが子供たちすべてにプレキシグラスに絵を描いてもらった理由は、それぞれの作品にアイデンティティを与えたいと思ったためだ。子供たちのこれらすべての夢は、6枚の拡大写真にすべて収められた。その目的はそれぞれの夢が子供たち一人ひとり固有のものであることを強調するためだった。

 PROTECT7-7は、それぞれの大陸、老人、子供たちがアイディアの巨大なメリーゴーランドの作品基盤を構成するような世界的な多層の写真アートに発展する。7大陸は地球を表し、老人はその遺産を、4500人の子供たちは将来と夢を表している。

 7番目の大陸を6大陸と結びつけることは、われわれが同じ惑星上で共に生きていることを強調するため中立的な場所が選ばれたということである。展示は南極で日を浴びる6人の写真で構成される。これは世界的温暖化の問題を提起するものである。

 老人は裸で撮影されたが、性器は人類の無防備な脆弱性を強調するため羽毛で覆われた。

 展示は南極のエリザベート王女基地(ベルギー)の前に設けられ、ユニークな景観を創り出す。この巨大な写真は船で2カ月かけて運ばれ、既に基地の到着している。これら写真はすべて合わせて3トンある。写真のプリント作業は前例ないほどの技術的成果であった。結局のところそれぞれの写真はサイズにして18ギガバイトある。

 展示作品は1月26日から2月6日まで南極大陸で展示される。展示作は4月にベルギーのアントワープに運ばれ、一般向けに初公開される。作品はその後ニューヨークに送られる。

 ウィム・テリエのトレードマークの一部は、この拡大写真を販売することによってプロジェクトの資金に充てようとするものである。これら拡大写真はいくつかの断片に切断されて、80センチx80センチ(エディション1/1)のユニークな断片にされ手ごろな価格ですべての人が購入できる。このようにしてひとびとはPROTECT7-7の一端を取得することができる。全7500枚の断片写真の4分の1は既に、主としてプロジェクトのウェブサイト(http: //www.protect77.com)を通じて売却済みである。同サイトには155カ国余りの人々が訪問している。

 テリエの前回のプロジェクトであるW-Wishは大きな成功を収め、拡大写真はすべて完売している。PROTECT7-7のそれぞれの写真の販売収益は、1パーセントがベルギーの国際極地寄金に寄付される。

 詳細はhttp://www.protect77.comを参照。


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