対独投資の利点を強調へ、17日からバイオ・ヨーロッパ開催
【ベルリン17日PRN=共同JBN】バイオテクノロジー投資に対するドイツ政府の積極的なサポートは、国際投資家にとってドイツが持つ主要な利点の一つである。バイオテクノロジーの技術革新を促し、外国企業へのこうしたサポートから得られる利益を促進するというドイツ政府の戦略は、ドイツに対する外国投資家のバイオテクノロジー投資機会に対応するために11月17日からドイツのマンハイムで開かれるバイオ・ヨーロッパ2008におけるプレゼンテーション・シリーズの焦点になるだろう。このプレゼンテーション・シリーズはマンハイムで17-19日に開催されるバイオ・ヨーロッパ2008コンベンションで行われる。
バイオテクノロジー投資に対するドイツのサポートは、この国がバイオテクノロジー企業500社を迎え入れ、再生医療などの特殊分野のリーダーになるのを助けてきた。バイオテクノロジーに対するドイツの公的資金援助がシュテファン・ランペル博士のプレゼンテーションのテーマになる。同博士はプロジェクト管理組織ユーリヒの欧州連合(EU)問題、国際問題の責任者である。博士はプレゼンテーションのなかで公的資金援助を受ける外国企業の適格性基準についても検討する。
産業クラスター(集団)はあらゆる規模の企業がリソースをプールすることを可能にして、ドイツが健康管理、バイオテクノロジーのリーダーになるのを助けてきた。ドイツのトップ健康管理クラスターの役員はセミーナーの講演者の1人であり、バイオRNクラスター・マネジメント社のマネジングディレクター、クリスチャン・ティドナ博士はそのクラスターが4000万ユーロの研究資金援助をどのように獲得したかについて話す予定である。この資金援助によって同クラスターの各社は2013年までに19の革新的なサービスのほかに最大70の新薬、診断法、プラットフォーム技術を開発したいと期待している。バイオRNクラスターには2008年のノーベル賞受賞者ハラルド・ツール・ハウゼン博士も所属している。
最後に、このプレゼンテーション・シリーズは再生医療に焦点を当てる。この分野におけるドイツの専門知識によって外国企業は、このエキサイティングな医学研究領域での研究開発活動の基盤としてドイツを利用することができる。これはアニヤ・エルストナー博士のプレゼンテーションのテーマである。博士はベルリン・ブランデルブルク再生療法センターで再生医療活動のネットワークマネジャーである。博士は再生医療を重視する専門研究センターをサポートするドイツ教育研究省(BMBF)とドイツ研究財団の役割について話す。こうしたセンターはドイツのベルリン、ライプツィヒ、ドレスデン、ハノーバーにあり、1億5000万ユーロの支援を受ける。
インヴェスト・イン・ジャーマニーの健康管理担当シニアマネジャー、ニコラ・ヘンネベルク博士は、プレゼンテーションの開始に当たってバイオテクノロジーの投資先としてのドイツを紹介する。同博士は「政府のサポートと優れた労働力が、ドイツをバイオテクノロジーにおける世界のトッププレーヤーの一つ、再生医療のリーダーにする助けとなった。新規参入企業が既存のインフラに接続し、次いで研究開発などの中核能力だけに集中できるので、クラスターの存在はこの国を特に中小規模の企業を歓迎する国にしている」と指摘している。
インヴェスト・イン・ジャーマニーはドイツ連邦共和国のドイツ向け投資促進機関である。土地の選定から投資決定の実行まで包括的なサポートを投資家に提供している。
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- [金融・保険]対独投資の利点を強調へ、17日からバイオ・ヨーロッパ開催 2008/11/18 火曜日