現在位置: HOME > ニュース&コラム > ビジネス・産業 > 金融・保険


韓国国民銀行、リスク対策で英ワールドチェックを採用

 【ロンドン21日PRN=共同JBN】韓国最大手の金融機関「国民銀行」は21日、デューディリジェンスと顧客確認、コンプライアンス処理を強化するため英ワールドチェック社のリスク情報を選択すると発表した。

 国民銀行ゼネラルマネジャー(ITシステム担当)のイ・スンチョル氏は「国民銀行は倫理的かつ責任ある事業の最高基準を推進することにコミットしており、このため当行の規制・事業要件への取り組みを助けるワールドチェックを選択した。ワールドチェックの総合的なカバー範囲により、われわれはコンプライアンスの確保、不正活動の防止、顧客と当行の評判を保護するため多岐にわたる銀行業務のリスクを効果的に軽減できると確信している」と語った。

 ワールドチェックのダニエル・ピーク最高経営責任者(CEO)は「われわれは国民銀行が社内のコンプライアンス活動を他の有力国際金融機関の活動と調整するという銀行業務方針の一環として、当社の提携パートナーである韓国イーサム・テクノロジーズ(eSum Technologies)の支援を受けてワールドチェックを選択したことを喜んでいる」と語った。

 ▽ワールドチェック(World-Check)について
 ワールドチェックは162カ国の3000余りの機関に、世界50大銀行中の47行と数百の政府機関を含めて、高リスクの個人と企業に関するグローバル・データベースを提供する。既知のマネーロンダラー、詐欺師、テロリスト、麻薬密輸人、シェルバンク(偽装銀行)、制裁措置を受けた組織体などワールドチェックのデータベースは、その深さ、信頼性、カバー範囲で並ぶものはない。そのリスク関連PEP(政治的影響力のある人物)のカバー領域もまた比類ない。同社データベースは、潜在的なリスクに対し顧客、提携者、取引、社員を効果的にスクリーニングすることによってアンチマネーロンダリング(AML)、顧客確認(KYC)スクリーニング、強化デューディリジェンス(EDD)、詐欺防止、テロ資金供与防止(CFT)システムを強化する多くの機関から頼りにされている。同社の情報はまた、PEPリスク・スクリーニング処理における直接アプリケーションがある。同社は無数の記録に対する自動スクリーニングとともに直ちに組織体のスクリーニング可能な単純なオンラインサービス向けに、顧客にダウンロード可能なデータファイルを提供する。

 同社の詳しい情報はhttp://www.world-check.comを参照。

 ▽国民銀行について
 旧国民銀行と韓国住宅銀行(H&CB)の合併により2001年に誕生した新国民銀行は、1200余りのオフィスを有する全国支店網と同国人口の半数2400万人強に相当する顧客、それに韓国の海外企業にサービスを提供する国際ネットワークを誇っている。同行の口座は全体で韓国の全銀行預金の3分の1を占めている。同行はあらゆる消費者金融サービスのほか、企業向け融資と投資サービスも提供する。合併後、国民銀行は従来の中小企業層の域を超えて融資ポートフォリオの拡大を開始し、大企業の顧客の比率を高めた。国民銀行は子会社を通じて不動産の仲介業務、開発、投資、信託業務、ベンチャーキャピタル投資、先物取引、信用調査、貸付金の回収などでも活発に活動している。詳しい情報はhttp://www.kbstar.comを参照。


関連記事

powered by weblio


前後の記事



記事バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する