プラッツ世界エネルギー賞、２日に最終受賞候補発表
【ニューヨーク２日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】世界の有力エネルギー情報プロバイダーのプラッツは２日、年次「プラッツ世界エネルギー賞」の２００８年最終受賞候補の発表に際し、「持続可能な技術イノベーション」と「戦略的エネルギー投資」の新設２部門に最終候補を加え長期的な供給問題の解決に向けて変わりつつある世界エネルギーの重点を強調する。１９９９年に創設され、これまでの参加者から「エネルギー分野のアカデミー賞」とも称されるプラッツ世界エネルギー賞は、エネルギー産業全体にわたる１０数部門の優れたイノベーション、リーダーシップ、実績を表彰する。
プラッツは過去の２部門を統合して、「持続可能なエネルギー・イニシアチブ」賞を創設することにより、将来のエネルギー供給に対する業界の関心をさらに呼んでいる。
プラッツのビクトリア・チュー・パオ社長は「世界エネルギー賞の１０年の歴史で推薦候補の質は毎年一貫して高まってきた。今年の各最終候補の評価を行い最終結論に達するまで審査員がさらに苦労することは間違いない。各最終候補がそれぞれの業界部門で賞賛すべき実践者として果たした重要な貢献を祝福したい」と語った。
１６受賞部門の最終候補は、かつての規制当局者、主要エネルギー企業の過去および現在の最高幹部、優れた学者、国際的なエネルギー専門家を含む審査員団が作成した約２００の候補リストから選ばれた。「最優秀エネルギー企業」は財務状況にとどまらない実績基準をベースとして、全体の最終候補者リストから選ばれる。昨年、エネルギー企業賞を受賞したのは米国のＮＲＧエナジー、最高経営責任者（CEO）賞はデューク・エナジー社のジム・ロジャーズ氏だった。
２００８年プラッツ世界エネルギー賞の受賞者は１２月３日、ニューヨーク市シプリアーニ・ウォールストリートで開かれる祝賀会で発表される。ブラックタイ着用のこの祝賀会には世界各地から毎年５００人を超すエネルギー企業の上級幹部が出席する。主スポンサーはコンサルティング・技術・アウトソーシングサービスの世界最有力プロバイダーであるキャップジェミニ社。
祝賀夕食会に先立ち、今年の第１０回プラッツ世界エネルギー賞表彰式・祝賀会と同時に開催される「プラッツ・レクチャー」には、元米国務長官のマデレーン・オルブライト博士が講演を行う。オルブライト博士の講演タイトルは「良識と持続可能性：新しいエネルギーの将来を創出するために真に機能する戦略は何か？」。レクチャーではオルブライト博士のほか、ソートリーダーシップ（思考）とイノベーションに秀でた世界的に著名な業界リーダーや学者なども講演を行う。
プラッツ・レクチャーは１２月３日午前１１時から午後２時までニューヨークのドイツ銀行（60 Wall Street in New York）で開かれる。
プラッツ・レクチャーと第１０回プラッツ世界エネルギー賞記念祝賀会への出席を希望するメディア関係者は http://platts.lecture.sgizmo.com http://platts.gea.sgizmo.comから事前登録できる。テレビカメラは夕方の祝賀会への入場可能。メディア以外で登録を希望する人はhttp://www.platts.com/GEAWeb/resources/jsp/lecture.jspまで。スポンサー契約や詳しいイベント情報についてはパッツィ・ウルスター氏（Patsy Wurster、電話：720-548-5583, または patsy_wurster@platts.com）まで連絡を。
各部門の最終受賞候補以下の通り（企業名は原文のまま）。
＊最高経営責任者（CEO）
CNOOC - Fu Chengyu、CNX Gas Corporation - Nicholas J. DeIuliis 、CPS Energy - Milton B. Lee、Entergy Corporation - J. Wayne Leonard、FPL Group, Inc - Lewis Hay, III、Galp Energia - Manuel Ferreira De Oliveira、GDF Suez - Grard Mestrallet、Peabody - Gregory H. Boyce、Petrobras - Jos Srgio Gabrielli de Azevedo、PTT Public Company Limited - Mr. Prasert Bunsumpun、Public Service Enterprise Group (PSEG) - Ralph Izzo
＊商業技術
CNOOC、CoaLogix、EnerNOC, Inc.、Lennox Industries、Red Spider Technology、Salt River Project、Southern California Edison
＊コミュニティー開発プログラム
CPS Energy、EDF、Entergy Corporation、MidAmerican Energy Holdings Company、Petroliam Nasional Berhad (PETRONAS)、PTT Public Company Limited、Public Service Enterprise Group (PSEG)、Reliance Infrastructure Ltd.、UNION FENOSA
＊下流ビジネス
GAIL (India) Ltd、Indian Oil Corporation Ltd. (IndianOil)、Mansfield Oil Company、MOL Nyrt、Williams
＊エネルギー輸送企業
MidAmerican Energy Pipeline Group、Sovcomflot、Williams
＊エンジニアリング・プロジェクト
Anadarko Petroleum Corp.、CNOOC Limited、EnQuest Power Corp.、Entergy Corp. / GE Hitachi Nuclear Energy、Entergy Corp. - FitzPatrick、Exelon Generating Company、Shell、Sovcomflot、Williams
＊ＥＮＲエネルギー建設プロジェクト
Black & Veatch、Northeast Utilities、SGT LLC - FPL、SGT LLC - Salem Unit 2、SGT West、Sovcomflot、We Power & URS Washington Division、Wisconsin Public Service
＊炭化水素生産企業
CNOOC、CNX Gas Corporation、Patriot Coal Corporation、Peabody Energy、Petrobras、Williams
＊業界リーダーシップ
Duke Energy、EMFESZ First Hungarian Natural Gas and Energy Trading and Service LLC、Essent N.V.、GAIL (India) Ltd、MidAmerican Energy Holdings Company、Peabody Energy、Shell
＊生涯業績
Edison International - John E. Bryson、EPCO, Inc - Dan Duncan、KEMA - Walter O. Stadlin、Nexen - Randall Gossen
＊マーケティングキャンペーン
Bharat Petroleum Corporation Ltd、Detroit Edison、Green Mountain Energy Company、Indian Oil Corporation Ltd. (IndianOil)、MidAmerican Energy Company、Southern California Edison、SouthStar Energy Services LLC、Tennessee Valley Authority、Toronto Hydro-Electric System Limited、UNION FENOSA
＊電力会社
CEZ, a. s.、CPS Energy、Duke Energy、Entergy Corporation、Tenaga Nasional Berhad
＊有望新興企業
CoaLogix、Detectent Inc、EMFESZ First Hungarian Natural Gas and Energy Trading and Service LLC、Energy Curtailment Specialists, Inc.、Galp Energia、JJVL、Kosmos Energy、North Delhi Power Limited、PowerGenix、Red Spider Technology Ltd、Stream Energy
＊リスク管理イノベーター
最終候補なし
＊戦略エネルギー投資
GE Energy Financial Services、National Grid、Patriot Coal Corp.、Peabody Energy
＊持続可能なエネルギー・イニシアチブ
BPCL Kochi Refinery、Bureau of Land Management and Forest Service Geothermal Project Team、DTE Energy - Energy Partnership & Services Group、Exelon、Hydro One Inc.、Los Angeles Department of Water and Power、New Mexico Renewable Energy Transmission Authority、PG & E、Reliance Industries Limited Hazira Manufacturing Division、Roseville Electric、Royal Dutch KPN Telecom、Southern California Edison - Next Generation Smart Meters、Southern California Edison-Photovoltaic Project、Wal-Mart Stores, Inc.、Xcel Energy、Yello Strom
＊持続可能な技術イノベーション
Fibrowatt LLC、Orion Energy Systems, Inc.、Sopogy, Inc.、Virent Energy Systems, Inc.
▽プラッツ世界エネルギー賞の概要
＊プラッツは毎年約２００件の候補者推薦を受け付けている。
＊今年の候補者推薦は以下の２３カ国から寄せられた。オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、ドミニカ共和国、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、マレーシア、オランダ、ナイジェリア、パキスタン、ポルトガル、ロシア、南アフリカ、スペイン、タイ、トルコ、英国、米国。
＊プラッツはこれまでも現在もＯＰＥＣの元エネルギー閣僚、規制当局者、大手エネルギー企業の元最高幹部、有力なエコノミストや学者、国会議員が審査員に含まれることを誇りとしている。
＊それぞれの部門には審査員が各候補者を評価する際に最低４から６つの要となる基準がある。
＊プラッツ世界エネルギー賞は過去の候補者、受賞者からエネルギー分野の「ワールドシリーズ」とか「アカデミー賞」と言われている。
キャップジェミニ（www.us.capgemini.com）は６年連続でプラッツ世界エネルギー賞の主スポンサーになっている。共同スポンサーに含まれるのはエルスター（www.elster.com）、ダフ＆フェルプス（www.duffandphelps.com）、マイクロソフト（www.microsoft.com）、２年連続のスペクトラ・エナジー（www.spectraenergy.com）、ソルアーク（www.solarc.com）など。
共同スポンサーに関する情報はウェブサイトは以下の通り。
http://www.platts.com/GEAWeb/resources/jsp/aboutsponsors.jsp
Ｒ・Ｗ・ベック（www.rwbeck.com）は２回目のプラッツ・レクチャーの主スポンサーとして復帰、またオラクル（www.oracle.com）とドイツ銀行（www.db.com）が共同スポンサーに加わっている。
▽プラッツについて
マグローヒル・カンパニーズ（ＮＹＳＥ：ＭＨＰ）の１部門で、エネルギー・金属情報の有力な世界的プロバイダーである。１世紀近い事業経験を持ち、１５０カ国以上で顧客にサービスを提供している。世界各地の１７事務所から石油、天然ガス、電気、廃棄物、原子力発電、石炭、石油化学、海運、金属の各市場にサービスを提供している。プラッツのリアルタイムのニュース、価格、分析サービス、各種会議は透明で効率的な市場の運営を助けている。トレーダー、リスクマネジャー、アナリスト、業界リーダーはよりよい取引、投資の決定を行う上でプラッツに頼っている。詳しい情報はウェブサイト（http://www.platts.com）を参照。
▽マグローヒル・カンパニーズについて
創立は１８８８年。マグローヒル・カンパニーズ（ＮＹＳＥ：ＭＨＰ）は、スタンダード＆プアーズ、マグローヒル・エデュケーション、ビジネスウィーク、Ｊ・Ｄ・パワー・アンド・アソシエーツなどの有力ブランドを通じて、金融サービス、教育、ビジネス情報市場で世界的なニーズに応えている有力な世界的情報サービスプロバイダーである。同社は４０カ国に２８０以上の事務所を構えている。２００７年の売上高は６８億ドル。詳しい情報はウェブサイト（http://www.mcgraw-hill.com）を参照。
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- ［環境・自然］プラッツ世界エネルギー賞、２日に最終受賞候補発表 2008/10/04 土曜日
