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住友化学が注文管理円滑化で採用、エレミカ・ネットワーク

 【エクストン(米ペンシルベニア州)26日PRN=共同JBN】エレミカ(Elemica)は26日、住友化学株式会社がBASF社やダウ社などの取引企業との注文管理を合理化するためにエレミカのビジネスプロセスネットワーク(BPN)に接続したことを発表した。エレミカは、業界屈指の外部サプライチェーン向けビジネスプロセス・ネットワークを運営している。住友化学は年間売上高1兆8965億円にのぼる日本の大手化学メーカーであり、基礎化学、石油化学、精密化学、農業化学、医薬品など幅広い分野に渡る製品を扱っている。

 エレミカのビジネスプロセス・ネットワーク(BPN)は、複数のシステムや取引企業間の注文管理プロセスを自動化する。住友化学は、ネットワーク経由でオーダーの作成、発行、変更を行い、注文請書を直ちに受領することで、顧客の要望にすばやく対応し、注文管理コストの削減を達成できる。

 住友化学株式会社 技術・経営企画室主席部員の村上統英氏は「大量の受発注業務を効率的に行うためには、シンプルな電子取引を実現することが重要事項となってきた。迅速な実行および継続的な取引を正確に行うため、オーダー管理を充実することとし、エレミカの利用を決定した」とコメントしている。

 エレミカは、日本のインテグレーションパートナーであるJFEシステムズと緊密に連携してこのソリューションを導入した。今回導入されたエレミカの受注管理ソリューションは、ケミカル・インダストリー・データ・エクスチェンジ(CIDX)が開発したケミカル・eスタンダーズ(CeS)バージョン4・0機能を採用したもので、住友化学が初の導入企業となる。CIDXは国際的な業界団体であり、化学メーカーと取引企業間の電子商取引の接続性と安全性を改善することを目的とした標準化団体。従来のEDIからの切り替えが始まっている日本市場でビジネスを展開するには、CeS4・0への対応力が必要不可欠である。

 マリアン・レーン氏(エレミカ・アジア太平洋地域シンガポール支社支社長)は「新しいCeS4・0規格は、インターネット上の企業間商取引で非常に安全性の高い取引を可能にするもので、この規格の実用化のためにエレミカの開発チームは努力を重ねてきた。最初の注文送信がスムーズに完了すると、その後の取引もうまく処理できた。エレミカ・ネットワークによる受注管理は、複雑で高コストな手動業務を合理的な自動化プロセスに切り替えることで、業務効率を改善する。住友化学がエレミカ・ネットワークに参加したことを非常にうれしく思う」と語っている。

 ▽エレミカ(Elemica)について
 エレミカは、世界の大手化学メーカー22社により、実質的なコスト削減に大きく貢献するクラス最高の注文管理・サプライチェーンアプリケーションおよびサービスを提供するために設立された。顧客はエレミカ・ネットワークに接続するだけで、主要取引先とのビジネスプロセスを自動化でき、業務効率の向上、顧客へのより良いサービスの提供、さらに収益性の向上を実現することが可能である。

 エレミカは、ネットワーク内のすべての取引企業間に最適な接続性を提供することで、バリューチェーン全体ににわたるサービスの最適化と優位性の強化を図る世界トップクラスのプラットフォームを提供する。物流管理、計画、購買の全般に関わる、受注から請求書の処理まで、エレミカ・ネットワークはリアルタイムなデータ交換を大幅に自動化し、生産性の向上とエラーの低減を実現して業務を容易にする。

 エレミカはさまざまな業界の1500社以上の企業に接続を提供しており、年間取引額は500億ドルを超える。エア・プロダクツ社、ダウ社、BPケミカルズ社、ローム・アンド・ハース社、シェル・ケミカルズ社、BASF社、ランクセス社等の顧客企業にサービスを提供している。詳細情報についてはhttp://www.elemica.comを参照。


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