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ターナーのコンテンツ転換に成功、アンバーフィンのiCRで

 【ロンドン28日PRN=共同JBN】アンバーフィン(AmberFin)は28日、米放送事業者であるターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS)の1部門ターナー・エンターテインメント・ネットワークスとの幅広い作業結果について発表した。ターナー・エンターテインメントはアンバーフィン社の「iCR」を使用して既存のピナクル再生サーバーと新規導入のオムネオン再生サーバー間の互換性問題を解決し、4万6000時間分の再読み込み時間を節約し新しいサーバーで20万のビデオファイルにアクセスできるようにした。

 アンバーフィンiCRはオムネオンの機器でピナクル・ファイルを動かす挑戦を解決するのを助けている。ピナクル・ビデオコンテンツはオムネオン・ビデオコンテンツによく似ているが、ファイルのメタデータとオーディオファイルは2つのフォーマット間で翻訳できない。この問題は(ピナクル・システムズの親会社)アビットが2008年2月、ピナクル・サーバーの生産打ち切り計画を発表して以来、コンテンツ業界で最大の問題となっている。

 ターナー・エンターテインメントのピナクル・サーバーに入っているコンテンツには全体で3万の番組2万2000時間分が含まれている。ターナー・エンターテインメントはアンバーフィンiCRソフトウエア・プラットフォームをインストールすることで2つのサーバー間の互換性問題を解決し2つのフォーマット間での翻訳を可能にした。

 アンバーフィンiCRは、ターナー・エンターテインメントのコンテンツ用にマテリアル・エクスチェンジ・フォーマット(MXF)ラッパーを作り出し、オムネオンでピナクル・ファイルの再生を可能にするとともに、他のフォーマットを優先する他のサーバーでも読みとれるようにした。ターナー・エンターテインメントはこのプロセスが無かった場合、すべてのコンテンツを最初から再読み込みさせなければならず、これには4万6000時間かかったはずである。アンバーフィンiCRが今や代わりにコンテンツを自動的に点検しており、ターナー・エンターテインメントは時間と金を節約する結果となっている。

 ターナー・エンターテインメントの放送用IT装置担当マネジャーであるジョン・モーガン氏は「新しいラッピング・プロセスなしでは今回のスイッチオーバーをこう簡単には達成できなかっただろう。当社のすべてのピナクル・サーバーを置き換える代わりに使える時間を延長し当社の新しいデジタル・ワークフローに組み込むことに成功した。iCRを導入したことを喜んでいる」と語った。

 アンバーフィン社の技術担当であるブルース・デブリン副社長は「ピナクル・ファイルを他のサーバーに変換する挑戦は多くのコンテンツ所有者が直面している問題である。アンバーフィンiCRはMXFフォーマットでコンテンツを『ラップ(包み込む)する』ことによって、どのサーバーでもどのコンテンツでもどのフォーマットででも再生することに一歩近づけるようにする」と述べた。

 ▽アンバーフィンについて
 アンバーフィンはコンテンツオーナーが収入増、支出減、時間節約、互換性問題の解決を図りながら所有するテレビ、映画、ビデオコンテンツの価値をキャプチャーから流通まで最大化することを可能にしている。過去4回技術でエミー賞を受賞しているアンバーフィンiCRは所有者の持つコンテンツを顧客が求めるコンテンツに転換する上でかなめの役割を果たす。アンバーフィンiCRは、新規と保存されたコンテンツをデジタル化し変換するオープンスタンダードで将来を保証するプラットフォームとして、複数の配信プラットフォームでより小さいファイルサイズで最高品質の画像を送る。これらプラットフォームにはインターネット、VoD、テレビ、モバイルその他の小型スクリーンを持つ機器が含まれる。アンバーフィンはすでにiCRシステムを100以上出荷しており、デジタル化とコンテンツの再利用でソニー、NBA、TBS、BT、チャンネル4、RTM、ワーナー・ブラザースを含む世界トップ企業のいくつかに信頼されている。

 アンバーフィンはアドベント・ベンチャー・パートナーズが非上場で保有しておりスネルアンドウィルコックス・グループの一部である。本社は英国のベジンストークにある。詳細はhttp://www.amberfin.comを参照。


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