小池安雲の色の魅力
第94章
つい先日まで半そでを着ていたのに、もう上着を羽織る季節になりました。今年もあと2か月半、と思うと一年が早いですね。今年は元号が変わり、消費税が変わり、そしてまもなく即位礼正殿の儀が行われるという、国が大きく変わる年になりました。キャッシュレス決済もますます進み、これまでの仕組みがどんどん変わっていきますね。そんな時代に、自分はどう生きていくのか?ということを日々考えさせられます。流動的で決まった形がないということは、型がないぶん自分で答えを探さなければなりません。
形のない、自由な状態は色で言うとブルーです。ブルーは空、そして水の色。いずれも、それ自体には明確な形がありません。形がなければ枠組みや境界線もないため、水は広がり続けます。しかし、むやみに広がり続けてしまうと、誰かの場所を浸食してしまうなどして、周囲との調和が取れなくなる可能性があります。自由に流れるように生きながら、社会とも調和していくためには、いったい何が必要なのでしょうか。
ブルーは感性を表し「自分の意見」を持つ色です。まずは、自分がどう感じているのか、どういう価値感なのかを理解しましょう。そのうえで、自分の気持ちを他者に伝えたり、表現していきましょう。伝達と対話はブルーの主なテーマです。コミュニケーションのキャッチボールを繰り返すことにより、お互いの共通点や妥協点、境界線がわかるため、双方から新たな形を作っていくことができます。異なる意見を無理やり納得する必要はなく、自己主張と他者尊重を繰り返して互いに影響し合うことで、形が次第に明確になっていきます。
さて、伝達のブルー流れで、お知らせです。私は、数秘術という、誕生日が持つ意味合いで人の性質を読み解くという知識を教えているのですが、このたび著書が出版されることになりました。「おしごと数秘術~性格も才能もやりがいも、誕生日の数字に秘密がある<小池安雲著、コレクションインターナショナル刊>」、10月中旬より順次発売です。Amazon等のネットショップ上では10月15日、書店では下旬から販売予定ですので、是非お手に取っていただければと思います。
ここで、いつものワンポイントアドバイス。ブルーは自由な数字ですが、柔軟であるがゆえに、どんな型にもフィットします。自由を目指すつもりが、主体性がなくなってしまった…とならないよう、使いすぎにはご注意あれ!
2019年10月17日付・第2487号紙面より