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小池安雲の色の魅力

第9章

 みなさまこんにちは。まだまだ暑い日が続きますが、日は短くなってきましたね。2012年も残すところあと三か月ちょっとになりました。時が経つのは本当に早いですね。夏休みが終わったと思ったら、もう秋です。
 スポーツの秋、読書の秋、そして何より嬉しいのは「食欲の秋」! 松茸、栗、秋茄子、柿、葡萄、秋刀魚、鰹……思い浮かべるだけでお腹が鳴ります。暑さで減退していた食欲が戻る時期に美味しい旬の食材が待ち構えているなんて、日本はなんて素敵な国なんでしょう!
 たくさんの作物の実り。「実り」はマゼンタ(赤紫)の言語です。赤ワインをイメージしてみてください。青い実が熟し、風味を増した色です。
 実が熟すためには、時間が必要です。マゼンタは、「経験」を意味します。甘い思い出だけではなく苦い経験もあるからこそ、深い味わいが生まれることを教えてくれるのです。
 熟した実は、収穫します。ビジネスで言うと、利益を得ることです。甘い実であればあるほど高い値がつきます。これまでの頑張りが身(実)となり苦労が報われる瞬間です。
 ただし、ここで一つの注意点が。儲かるからと言って、実を売ることだけを考えてはいけません。熟した実は木から落ち、土に還って栄養となります。大地への還元、すなわちお世話になった人たちへの感謝を忘れずにいましょう。利益や感謝を循環させることで末永い繁栄を手に入れることができる、というのがマゼンタの教え。次のステージへ豊かさを繋げることを心がけましょう。
 9月の「9」という数字は、数秘学で言うと「次のステージへの移行」という意味を持っています。来たる2013年のプランを立てるのに最適な時期です。計画には、繁栄と還元の法則もお忘れなく。
 秋はイベントが多い季節ですね。私が作っているボルトキャンドルも、10月6日(土)に「すみだ川ものコト市」へ出展予定です(雨天順延あり)。ボルトキャンドルを使ったカラーセラピーもお陰様で好評につきメニュー化いたしました。美味しい秋の味覚を楽しみながら体力を養って、マゼンタの実りに繋げたいと思います!
 そうそう、経験が豊富で失敗も糧にできると身を持って示すマゼンタは、理想の上司の色だと言われているのですよ。部下との関係を深めたいときは、ネクタイや小物などにマゼンタ色を取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、効果を強めようとして使いすぎると威圧感を生んでしまいます。逆効果にならないようご注意あれ!

2012年9月17日付・第2232号紙面より


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