小池安雲の色の魅力
第75章
先日は、渋谷の東急百貨店東横店にてキャンドルの展示販売をいたしました。渋谷という土地柄、海外からの観光客の方がお土産を購入しに立ち寄る姿も多く見られ、外国語が飛び交うたびに英語をすっかり忘却している頭に冷や汗をかく始末です。こういうときのために英語を勉強しようと思いつつ、つい日々に追われて後回しにしていることを悔みます(という反省を販売のたびに繰り返しています)。
キャンドルはプレゼントとしてお買い求めいただくことも多い商品です。贈り物を選ぶときのご相談は、他のお買い物に比べて時間がかかります。それは、単にものを買うだけではなく、贈る人と贈られる人の関係性や思い出、いまの気持ちに深く関わるからです。
人間を表す色は、ブルーです。ブルーはさらに、心や感情の色を表します。人を理解するためには、心の理解が欠かせませんよね。その人がどんな想いでいるのか、どんなものを喜ぶのか、何を必要としているのか……贈り物を選ぶときは自然と、その人の人柄を深く理解しようとします。
そして贈る相手に思いを馳せたあとは、自分がどういう想いを伝えたいのかを考えます。愛情なのか、感謝なのか、激励なのか、癒しなのか。贈り物を選ぶ時間そのものが、実はものよりも貴重なのかもしれません。その贈り物を選ぶ瞬間に立ち会う私にとっても、人生のストーリーを感じる貴重な時間です。人は、さまざまな想いで生きて、影響し合って、存在しているのだなあと感じます。
こうして誰かが選んだものというのは、その人との関係性を表現するものでもあり、お互いにどう思っているのかのキャッチボールでもあります。ブルーは心をつなぐ色でもあるので、誰かへのプレゼントで悩んだ時には、青い空を見上げて考えてみると、ふと良いアイデアが浮かぶかもしれませんよ!
3月は何かと贈り物が多い季節。プレゼントを選ぶときに、目的によって色で決めてみるのも楽しいです。そこで、色で選ぶポイントを伝授します!
資格取得や進学など、勉強に関することにはイエロー系、リラックスや健康にはグリーン系、愛や癒しにはピンク系、商売繁盛や開業にはレッド系、活発な交流やご縁のサポートにはブルー系が良いでしょう。
ここでいつものワンポイントアドバイス。コミュニケーションにはブルーがおススメなのですが、話しやすくなる色なので、勢い余ってつい不要なことまで口を滑らせないようにご注意あれ!
2018年3月17日付・第2430号紙面より