小池安雲の色の魅力
第65章
みなさまおはようございます。何故今回は朝の挨拶なのかというと、朝早くに起きてこの原稿を書いているからです。私は心を入れ替えました。何の話かとお思いになるかもしれませんが、私は朝早く起きるのがとても苦手なのです。その理由はいくつかあります。まず、寝付きが悪いこと、眠りが浅いこと、そして夜遅くまでお酒を飲んでいることです。「それは起きられないだろう」という呟きが聞こえてきそうですね。何度か生活習慣を改善しようと試みたのですが三日坊主で終わりました。仕事が不規則なため規則的なリズムを作りにくいうえに、いったん集中したら時間を忘れることなどが原因です。しかし、気がつけばいつしか「忙しい」「やることがたくさんある」と、余裕を失っていました。心の奥底では「仕事も遊びも目一杯楽しみたい」と願っているにも関わらず、たくさん働いている割には収入もついてこない(!)。これは一念発起して変えなければ、残りの人生もこのまま過ぎていってしまうという危機感が生まれました。
日々のルーティンを示す色はグリーンです。グリーンは木に例えられますが、年を重ねた木は根が張っているため非常に動かしづらいという特徴があります。これは、固定されてしまった自分の生活習慣です。新しい環境に対して、地面に張った根が必死に抵抗します。これをどうにか変えるには、強引にでも植え替えて新たな環境に慣れさせるしかないのです。木は、植え替えをした直後こそグラグラと不安定ですが、きちんと世話をすればいずれ根を張りすくすくと枝を伸ばします。グリーンのルーティンにおいて大事なのは、「きちんとした環境(ルール)を作る」「決めたルールを守る」「ルールを自然にこなせるようになるまで続ける」「最後に調整をする」という流れ。人間は慣れる生き物なので、新しい環境に慣れるまでが勝負です。ルーティンを快適に感じるまで続けることが重要ので、意志の強さがポイントになるでしょう。実は、グリーンは「人に指図されるのが大嫌い」な色!
そのため、生活習慣の改善は本人が決意しない限り達成できません。決意した時が変わり時。是非、毎日の暮らしを見直してさらなる快適な生活をゲットしてください。私も頑張ります!
ここでいつものワンポイントアドバイス。グリーンは決まりを守ろうとする色です。ルールをたくさん作ると苦しくなってしまうので、あれもこれもと欲張りすぎないようにご注意あれ!
2017年5月17日付・第2400号紙面より