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小池安雲の色の魅力

第62章

 寒い日が続きますね。みなさまいかがお過ごしですか? 私は、2月・3月とキャンドルの展示販売をさせていただく予定で、今は準備に追われています。イベントは何度出ても程よい緊張感がありますし、終わったあとは「もっとああすれば良かった」という反省が滲みます。おそらく永遠に満足することはないと思うのですが、それが成長につながるはずだと言い聞かせて過ごす毎日です。

 さて、サービス業では「28ニッパチ」という言葉がよく聞かれます。2月と8月は客足が鈍り、売上げが伸びないと言われる時期です。いくら良い商品を作っても、売れなければ作り続けることができません。キャンドルを作り始めた当初は「いいものを作ろう」「自分らしさを追求しよう」と意気込んで、お客様のニーズを考えるのは二の次でした。いいものを作れば売れると思っていたのです。それは間違いではないのですが、販売を重ねていくうちにそれだけでは物は売れないのだということを実感していきました。

 数字には対応した色があるのですが、28の2に対応するのはオレンジです。これはまさに「相手」の色で、相手の気持ちを汲み取ること、相手を喜ばせることが自分の幸せにつながるという意味を持ちます。オレンジはレッドとイエローの混色なので、レッドの情熱とイエローの分析をうまく合わせるのがポイント。「自分のやりたいこと」と「それが最善なのかを分析すること」が、オレンジの「お互いに幸せな結果」になります。

 一方の8はマゼンタ(赤紫)とコーラル(珊瑚)に対応。これは経験とネットワークの色です。経験値を上げることで工夫が生まれ、その工夫がネットワークを広げていきます。

 2と8の意味を合わせると「相手を観察してニーズを探り、経験と工夫を積み重ねていくこと」が低迷期の突破口になるという結論になります。なるほど、すぐに答えが出るわけではなさそうですが、頑張り続けるほど力を発揮できそうです。ひとつ注意したいのは、2と8はあくまで相手のニーズを捉える数字であり、言いなりになることとは違います。自らの主体性を大事にしつつ、成長のヒントを相手の言葉のなかに見つけていきましょう。

 ここでいつものワンポイントアドバイス。オレンジは親しみを感じさせるのと同時に食欲が増す色でもあります。打ち合わせのつもりが意気投合して飲みに行き、つい盛り上がって肝心の仕事の話をするのを忘れてた……なんてことにならないようご注意あれ!

2017年2月17日付・第2391号紙面より


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