小池安雲の色の魅力
第38章
今朝靴を履いたら、つま先に大豆が入っていました。節分でまいた豆が気づかぬうちに入り込んでいたようです(どれだけ激しくまいたのかがバレますね)。立春も過ぎ、いよいよ本格的な2015年がはじまりました。みなさまいかがお過ごしですか? 私は、前回お伝えした2015年のキーワードである“発展”“継続”についての学びを深めています。というか、悩んでいます。
ふと、「発展と継続って一見相反する意味じゃないか?」という事実に気づいてしまったのです。“発展”は上昇、より進んだ段階へ変化すること、伸び広がること。“継続”は以前からやっていることを今後もやりつづけること。“発展”は攻め、“継続”は守りのようにも思える矛盾です。もちろん、発展を継続させていけばこの矛盾は解決するのですが、それが非常に難しいことであると気づいてしまいました。(気づくのが遅い?)
上昇や進化の色はレッド。常に革新を求めるこの色は“発展”に近いエネルギーを持つのですが、血の色であることからもわかるように “傷つくこと(失敗)”と背中合わせです。失敗をして業績が上がることはないので、革新しているつもりが“発展”から遠ざかってしまうこともあります。では安全策を取って“継続”だけを大切にすれば良いのかというと、守りだけだと発展に繋がらないことはみなさんご存知の通りです。私はキャンドルを制作販売していますが、革新的すぎるデザインだと売れないし、かといって定番だけでも新鮮みが足りない……と、常にこの問題に直面しています。
いかに“発展”と“継続”を連携させれば良いのか?
ヒントを、色に求めてみました。“発展”はレッドとイエローの言語。さらにレッドには “質の良さ”や“唯一無二であること”という意味が、イエローには“斬新なアイデア”“面白さ”“個性”という意味があります。“発展と継続”を融合するために必要なこと。それは、面白いアイデアや優れた個性を取り入れながら、質の良いものを作り続けていくことなのかもしれません。たとえ失敗しても、それが“質の良さ”や“面白さ”への挑戦であれば方向性は間違っていないはず。いずれイエローの“喜び”になることを願って頑張ってまいりましょう。
ここで、いつものワンポイントアドバイス。失敗したとき、ダメージからの回復にオススメなのはレッドですが、使いすぎるとエネルギーが強過ぎて喧嘩に発展しやすいのでくれぐれも多用にはご注意あれ!
2015年2月17日付・第2319号紙面より