小池安雲の色の魅力
第36章
みなさまこんにちは! いよいよ師走ですね。「年々、時間の経つのが早く感じるようになるわよ」と昔母に言われましたが、本当にその通りだなと実感しています。今年のはじめを思い返すのですが、それがつい先日のことのように感じるので不思議です。
2014年の全体的なエネルギーはバイオレット色でした。バイオレットは、派手ではないけれど奥深い…そんな色です。今年、華やかさを感じなくても非常に濃密な時間を過ごされた方も多いのではないでしょうか。何が濃密かというと、行動や思いです。同じことをするにも、より質の高いものを求めたり、強い思いを求めたり、美しいものを求めたりするような一年だったかなと思います。みなさまは、思い返してみていかがですか? 「ただ実行する」のではなく「より洗練された何かをする」ことがバイオレットの挑戦。その先のゴールがまだ見えていなくても、目の前のものに丁寧に取り組むことで、自然と道が拓けてきます。拓けた道の先には何があるのか? それは来年のお楽しみです。
「今年は特に何もせず、ぼーっと過ごしてきた」という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。そんな方に、今年中にやるべきこととしておすすめしたいのは「妄想を形にすること」です。バイオレットは夢を見る色でもあります。「特に夢はない」という方も、例えば美味しいものを食べたいとか好きな人とデートをしたいとか、家族で旅行に行きたいとか、身近なことであれば思い浮かぶのではないかと思います。その想いを、手帳などに書き出してみましょう。一見実現不可能なことでも大丈夫。すると意外にも、あまり意識していなかったことを書いたりする場合が出てきます。自分の願いを改めて見ることで、新たな発見があるかもしれません。自分の願いは、人生の目的地。その目的地を経由することで、大きなゴールがきっと見えてくるはずです。
今年は私もおかげさまで、数年前から抱いていた妄想がいつの間にか形になり、目的地に立つことができました。これもひとえに皆様のおかげです。いつもありがとうございます
しかし目的地は経由地でもあります。来年はまた、新たなゴールに向かって頑張りたいと思います。
ここでいつものワンポイントアドバイス。バイオレットはちょっとセクシーな妄想を呼び起こす色でもあります。使いすぎるとアブナイ妄想が止まらなくなるので、ご使用はほどほどに!
2014年12月17日付・第2313号紙面より