小池安雲の色の魅力
第35章
みなさまこんにちは! あっという間に立冬が過ぎました。つい先日、年賀状を出した気がするのに、もう来年の年賀状の準備が始まっています。時の経つのは本当に早いですね。
秋の紅葉から冬の雪景色へと、季節は色にも例えられます。オレンジからグレーへ移り変わる時期が今。この色は両方とも“受容”を意味しています。オレンジは“夕日”のイメージです。朝日と違い夕日がオレンジに見えるのは、太陽との距離が遠いため。一日のエネルギー、すなわち時が経過した証の色です。かたやグレーは月の色。太陽の光を月が受け止めて、その形をあらわにします。
秋から冬にかけては、一年の成果を受け止める時期です。
オレンジは、イエローとイエローの混色。イエローは“知識”や“計画”“分析”を意味します。今年のお正月や手帳を新調した際に「今年の目標」を掲げましたか? 今こそ、その目標を読み返すとき。レッドは“実行”と“現実化”の色です。計画を立てたうち、実現できたことは何でしょう? “すべての事実を理解して受け入れる”のが第一段階の“受容”です。
では、第二段階の“受容”は何でしょう?
それは“実りを受け取ること”です。オレンジは果実の色。頑張った分だけ報酬を受け取りましょう(そういえば、もうすぐボーナスの時期ですね!)。果実の甘みは、頑張った証。オレンジの美味しさを頬張ると、グレーの季節がやってきます。グレーの“受容”は光を受け止めること。これまで頑張ってきた栄光が、未来を後押しします。さらにグレーは“分岐点”の色でもあります。グレーは白と黒の混色、光と闇の色。もしかしたら、当初思っていたような成果が出なかったかもしれません。その場合は、なぜうまくいかなかったのかを受け止めてみましょう。闇があるからこそ光が見えるように、失敗があるからこそ成功があります。闇ではなく光を見つめることで、希望と無限の可能性が拓けます。
不肖の私も、来たる12月4日より一週間、渋谷東急百貨店本店6階にてキャンドルの展示販売をさせていただくことになりました。オレンジとグレーの光を浴び、無限の可能性を信じて頑張りたいと思います。(是非足を運んでくださいね!とちゃっかり宣伝)
ここでいつものワンポイントアドバイス。オレンジは成果を受け取る色ですが、互いを尊重する色でもあります。ボーナスの額に不服があっても、まずは温和な対話を心がけましょう!
2014年11月17日付・第2310号紙面より