現在位置: HOME > コラム > 小池安雲の色の魅力 > 記事


小池安雲の色の魅力

第34章

 10月8日は皆既日食でしたね! みなさま、ご覧になりましたか? 私はリアルタイムでは見られなかったのですが、友人たちが撮影した写真のおかげで神秘的な夜空を大いに楽しむことが出来ました。その日は何故か月光を浴びていなくても心が妙に浮き立ち、いつも以上に楽しい時間を過ごしました。月の満ち欠けがさまざまな生態系に影響を及ぼしているのは有名ですが、やはり不思議な力があるようですね。

 満月の中でも皆既月食は「赤銅色」と呼ばれる赤みがかった色をしています。これは色の原理である「屈折率」に関係していて、波長の長い赤は消えずに残るためそうした現象が起こるそうです。こうした波長の長短は、色彩心理に大きく影響しています。

 赤は、目に見える光線のなかでは一番波長が大きくダイナミックなため、意味合いも大胆です。“情熱の赤い薔薇”とは昔からよく言われる言葉ですが、“情熱” “行動” “挑戦” “スタート” などはすべて赤のキーワード。そんな赤のエネルギーが、皆既日食を通じて地球上に降り注いだのですから、心が浮き立つのも当然のことなのかもしれません。

 さらに、不思議な出来事が起こりました。この数年から数か月間、「こうなったらいいな」と願い行動してきたことが一気に現実化したのです。皆既月食のその日一日だけで、三つのことが同時に動きはじめました。赤のパワー、恐るべし! 実は人はそれぞれ、月ごと・年ごとに色のバイオリズムを持っているのですが、私の10月のバイオリズムは赤でした。赤いバイオリズムの時期に赤銅色の皆既月食が加わって、パワーが増したのかもしれませんね。

「皆既月食を見逃した!」という方や「自分のバイオリズムはわからないけれど、スタートさせたいことがある」という方は今からでももちろん間に合います。赤い色を意識し、できるだけ眺めたり身につけたりしましょう。「赤い下着をつけると体が温かくなる」と言われる通り、色は心身ともに影響しています。行動のスイッチを入れたい方は是非とも赤を使ってみて下さい。もし、赤を使ってもあまり変化を感じられない方は、色々と考えすぎているのかも。赤は物事の源を思い出させ、思考をシンプルにする手助けをしてくれます。きっと、変化へのステップを後押ししてくれるはず。

 ここで、いつものワンポイントアドバイス。赤を使いすぎると、興奮が高まってやや攻撃的になります。自己主張がわがままにならないようにご注意あれ!


2014年10月17日付・第2307号紙面より


バックナンバー

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

注目のニュース
最新の産業ニュース
写真ニュース

最新の写真30件を表示する