小池安雲の色の魅力
第30章
みなさまこんにちは。梅雨の時期になりましたね。湿度が多くお肌にやさしい反面、洗濯物が乾きにくくて困った時期でもあります。どんな物事にも、良い面と悪い面がありますね。陰陽、上下、凹凸。さまざまな言われ方はしますけれど、一つの物事は二つの側面があって成り立っています。
先日、素敵な御縁で手相を見ていただく機会があったのですが、私は「外向的な側面は非常にさっぱりしているが、内面では非常に激しい感情を持ち合わせている」のだそうです。まさにその通りで、スッキリとして飲み口はさわやかだけれど意外とアルコール度数の高い日本酒のような性格(?)だと自負しておりますので、深く納得いたしました。よく「本当の自分はこんなじゃない」とか「本当の自分探し」という言い方を耳にしますが、私個人は「どの自分も本当の自分」だと思っています。色彩心理や数秘でも「持って生まれた性質」「外側から見られがちな自分」等、色々な側面から個人を分析しますが、どれか一つではなく、全てが当て嵌まるのです。その多面性こそが人間の魅力を生み出しているのだと思います。
「一見地味だけれど眼鏡を外したら格好良い」なんていうのは女性が憧れる典型的なシチュエーションですが、そのように「気楽そうに見えるけど真面目」「優しそうに見えるけれど実は強い」などのギャップを持つ方も多いのではないでしょうか。そのギャップは、長所を組み合わせれば非常に魅力的ないわゆる「ギャップ萌え」を生み出します。
では、ギャップを補色(色の反対色)に例えてみましょう。
レッド×グリーンは穏やかで一見平凡に見えるが大事な人のためなら熱く立ち上がる熱血漢、イエロー×バイオレットは陽気で一見お調子者に見えるけれど深い洞察力と探究心を持ったプロフェッショナル、ブルー×オレンジは柔軟で一見頼りなさそうに見えるけれどみんなのために陰ながら力を尽くしている縁の下の力持ち。インディゴ×ゴールドは保守的で一見怖そうに見えるけれど真実のためならどんと背中を押してくれる支援者……。
あなたはどんなギャップの持ち主ですか? 自分のなかに存在する陰と陽の性質をうまく生かして、魅力をアップさせましょう。
ただし、ここでいつものワンポイントアドバイス。ギャップは意外だからこそ効果があるもの。補色は“正反対”の性質です。使いすぎると、自分も周囲も疲れてしまうので見せ方はほどほどに。
2014年6月17日付・第2295号紙面より