小池安雲の色の魅力
第27章
みなさまこんにちは!まだまだ寒い日がつづいておりますが、いかがお過ごしですか?私は、早咲きの桜や梅の可憐さに目を綻ばせております。薄紅色のグラデーションは白の純粋さと赤の情熱の融合。新鮮なエネルギーを感じますね。
最近、いつになく環境や心境の変化を感じる方も多いのではないでしょうか。年度末の時期ということもあるのですが、実はそれだけではありません。今月は色で言うとレッドの月なのです。レッドは決断や行動、始まりを意味します。桜のつぼみが膨らむように、エネルギーが膨らむ時期です。
さらに今年の3月はひと味違います。レッドに加えて、バイオレットが存在するからです。
2014年は、“数秘”という数のエネルギーで言うと7の年です。みなさん、7と聞いて何を思い浮かべますか? ラッキーセブン、七人の侍……、さらに身近なものだと曜日や音階、虹の色などがありますよね。虹の一番端の色はバイオレットです。すなわち、7はバイオレットと関連しています。
何故バイオレットはひと味違うのでしょうか?
それは、曜日や音階のように、7はひとつの「まとまり」や「区切り」を意味するからです。区切る、ということは一定の完成と言っても良いと思います。これまで取り組んできたこと、頑張ってきたことを整えて完成させていく……そんな運気を高めていくのがバイオレットの時期。そのバイオレットの年において、今月はレッドです。意味を重ねると「区切り」+「始まり」になります。なんだかとっても動きがあるように思えませんか?
「終われば始まる」のは当然のことのように思えますが、裏を返せば「終わらないと始まらない」とも言えます。さらにバイオレットには「変容」という意味があり、これが大きなポイントです。バイオレットはブルーの「精神」とレッドの「行動」が合わさった色。精神を目覚めさせて自分自身を変えていくことで新たなステージが始まると教えてくれます。精神が変わらない場合は、ふりだしに戻って「いつもの繰り返しが始まる」だけ。今が大きくステップアップする機会です! さらなる成長と繁栄のために、ご自身の心と向き合って「高められること、変化させていきたいこと」を問いかけてみてくださいね。
しかし、ここでいつものワンポイントアドバイス。バイオレットは想像力の色なので、問いかけが強すぎると妄想に走ってしまいます。レッドの現実性をお忘れなく!
2014年3月17日付・第2286号紙面より