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小池安雲の色の魅力

第24章

 早いもので、師匠も走るほど忙しいという師走ですね! きっとみなさまお忙しいことと思います。年末は、仕事のみならずプライベートも大掃除や年賀状作り等で普段に増してやるべきことが多い時期。かくいう私も、年始に久しぶりの個展を開催することになり、例年に増して忙しい年の瀬になりそうです。しかし、それが楽しくもあります。クリスマスにちょっとご馳走を作ったり、お正月におせちをお重に詰めたりと、昔から「特別な感じ」が好きでした。非日常的なイベントは忙しくもありますが、楽しい忙しさですよね。ついつい夜なべして、寝不足になることもしばしばです。

 かたや私が苦手なのは、日々コツコツと頑張ること。10あるものを10日かけて1つずつ実行するよりも、10あるものを一日で終わらせたいという気質を持っています。テストを一夜漬けで何とかするタイプです。長期継続が苦手、短期集中が得意。「自分も同じ!」というお仲間の方はいらっしゃいますか?

 短期集中が得意な色は、ブルーです。ブルーは水の色。流れるのが得意で、留まるのが苦手です。追い風が吹けば早くなり、向かい風が吹けば遅くなる。良くも悪くも、周囲に影響されます。良い環境にいれば良い波に乗れるので、一夜漬けタイプだと自覚している方は環境に気を配ってみると良いかもしれません。“忙しくて仕事をしなければいけないのに、誘われるとつい飲みに行ってしまう”というのは実は典型的なブルーのパターン。“無理すれば何とかなるや”という思考もブルーのタイプなのです。

 では、コツコツ頑張る色は何色でしょうか?
 
 答えはグリーン。グリーンは木の色に例えられます。一朝一夕に成長しない木は、継続の成果の象徴です。では、一夜漬けのブルーがコツコツ頑張るグリーンになるためには何が必要なのでしょうか? ヒントは、色の構成にあります。

 ブルーは原色ですが、グリーンは二次色。ブルーとイエローの混色です。すなわち、ブルーにイエローの要素を足せば継続型になれるということです! イエローが意味するのは、喜び、名誉、自己実現。楽しいことや、自分が成功できると信じられることであればきっと継続できるはず。「これ!」と思うものにポイントを絞って、長く続けることにチャレンジしてみてくださいね。

 ただし、イエローは“楽しさ”の色でもあります。取り入れすぎて「毎日楽しければそれでいいや」と気楽になりすぎないようにご注意あれ。


2013年12月17日付・第2277号紙面より


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