小池安雲の色の魅力
第21章
夏休みが過ぎ、今年も残すところあと4か月弱。雷雨とともに、秋の足音が聞こえてまいりました。みなさま、いかがお過ごしですか? 9月と言えば新学期。お子様がいらっしゃるご家庭は、夏休みの宿題を提出し終えてようやく一安心されたころでしょうか。
年末年始・4月に次いで「区切り」の印象が強い9月。実は、数秘(数字にも意味があるという考え)では、9は桁の最後にくるため変化を表す数だと言われています。
“9”の月である今月は、秋の訪れとともに変化が訪れるかもしれません。取り巻く環境より、心境や考え方などの内面の変化の方が大きいでしょう。人生を大きな建物に例えると、人生の節目は階の変わり目、日々は階段、そして9月は階段途中の踊り場のようなもの。視点が変わるようなイメージです。変わり方は人それぞれですが、急にスピードアップすることもあれば、逆にゆったりした流れになることもあるでしょう。
私はというと、急にスピードアップしました。
個々の人生には、数字と同じように色の流れがあり、私個人のバイオリズムはバイオレットからマゼンタに変化したところです。マゼンタは、バイオレット(紫)にレッド(赤)が加わった赤紫色。バイオレットは“夢”“目標”の色で、レッドは“行動”“情熱”の色です。二つが合わさったマゼンタ色は“夢の実現に向けて行動する”という意味になります。
ちょうど今、長期にわたって計画していたアイデアがまとまり、企画から実践へと移行しているところです。最近、赤紫色が気になりはじめたという方はいらっしゃいますか?そろそろ動き出す時期かもしれませんよ。
さらにマゼンタには“循環”“繁栄”というキーワードがあります。ビジネスでは特に重要なキーワードですね! マゼンタの繁栄の法則はこうです。
「奉仕の精神で愛と資源を発信すると、受け取った人たちの喜びと豊かさが自分に還元され、再び愛と資源になる」。
受け取るだけ・与えるだけの一方通行だとエネルギーは停止してしまいます。惜しみなく与え、惜しみなく受け取りましょう。マゼンタは熟した実の色。種を蒔いて育てた果実を収穫し、豊かさを分かち合いましょう。マゼンタは繁栄を後押しします。
しかし、ここでワンポイントアドバイス。マゼンタは、豊かさと同時に“色気”を表す色でもあります。「仕事に力を入れるつもりが色恋で忙しくなっちゃった!」とならないように、使いすぎにはご注意あれ。
2013年9月17日付・第2268号紙面より