小池安雲の色の魅力
第140章
夏休みの季節になりました。近所の図書館は多くの児童が訪れていて賑やかです。通常、本の貸し出し期限は二週間なのですが、読書感想文の指定図書に関しては譲り合うために貸出期間は一週間とお知らせが掲示されています。読書感想文、日記、自由研究など、小学生の頃の宿題を思い出して懐かしくなりました。絵日記などは、夏休みの終わり間際にまとめてかいたことも思い出されます。そのころから、コツコツと継続して努力することが苦手でした。
坂口恭平氏の著書「継続するコツ」(祥伝社・note)には、継続は“うまくやろうとするのではなく、ただやる”ことがコツであると書かれていました。たしかに、大人になるとつい上手にやろうとしてしまいますよね。私は、人の話を素直に聞くことに関しては自信があるので「ただやることを、まずはやってみよう」と決めました。
季節は夏。エアコンをつけていても、暑かったり寒かったりで結局朝早くに目が覚めてしまいます。時を同じくして運動不足は更年期の予防にもなることを知り、「早起きしたついでに走ろう」と思い立ちました。元々は早起きが苦手なうえに大の運動嫌いなので、早朝ジョギングを継続できたらすごいことです。始める前に「上手く走ることやたくさん走ることを目指さずに、ただ走る」「義務にしない」ということを決めました。
走り始めたのは7月19日。なんと、今も変わらずに走れています。6時だった起床時間は自然と早まり5時になりました。青天の霹靂です。
何故うまくいったのか。要因を色から考えてみました。継続の色はグリーンです。木々の色でもあるグリーンは自然体を表します。運よく早起きしたタイミングで始めたことと、距離のノルマを課さなかったのが良かったのかもしれません。また、グリーンには環境というテーマもあります。家の近所は田んぼや畑が多く心地よく走れる環境だったこと、たまたまこの時期に早朝の仕事がなかったのも、続けられた理由だと思われます。
もうすぐジョギングを始めて一ヶ月。体重が減っているわけでもなく、更年期を予防できているかも定かではありませんが“ただ、やる”が実践できたことで自信がついてきました。この調子で、“ただやる”を続けたいと思います。
ここでいつものワンポイントアドバイス。グリーンは継続の数字なので、悪く言えば続いてしまう色でもあります。やめた方がいいことにグリーンを使わないよう、ご注意あれ!