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小池安雲の色の魅力

第139章

 あなたは、アドバイスをされるのは好きですか? 先日、とある教育現場で生徒を指導している方が「人は、さほどアドバイスを必要としていないと感じる」とおっしゃった言葉が深く印象に残りました。私は人から相談を受ける仕事をさせていただいていますが、自分がアドバイスをされる側となると、ときおり負けず嫌いが発動して素直に聞けないことがあるので耳が痛いです。もちろん、積極的に助言を受けにいくこともあります。アドバイスを聞くか聞かないかの違いはどこにあるのでしょうか。アドバイスの意味を持つオレンジの視点から考えてみました。

 オレンジは、自分だけではなく他者とともに幸せになることを望みます。「私の一言が役に立って、さらに『ありがとう』と喜んでもらえたら最高!」と感じ、誰かが困っていると助けたくなる優しい性質を持っています。
では、オレンジがアドバイスを受ける立場だとしたらどうでしょう? オレンジはレッドとイエローの混色なのですが、実はこの二色は強い自我を持つ組み合わせ。「自分のやりたいようにやる」「他人に自分の考えを否定されたくない」と感じます。誰かにアドバイスをするのは得意だけれど、される側になると相手を選ぶのがオレンジなのです。ならば、いったいどんな相手や状況なら受け入れられるのでしょうか。

オレンジは対等という意味を持つので、高圧的な言動を嫌います。「こうしたほうがいいよ」という助言を提案だと感じれば受けとめますが、押しつけだと感じれば拒絶するでしょう。

 アドバイスを伝えやすくするポイントのひとつめは、助言内容を自慢にすり替えないことです。オレンジは自信や見栄という要素も含むため、気をつけないとアドバイスをしているつもりで自分の才能をアピールしてしまいます。
 ふたつめは、相手の意志を尊重することです。「私の言うことに従った方が絶対にうまくいく!」と信じていても、相手が違う選択をしたときには見守りましょう。異なる意見でも尊重してくれる人だという信頼を得ることで、率直な話し合いができるようになります。

オレンジは、相手を大切に思う気持ちが根底にあります。その気持ちを伝えることこそが、何より大切なのかもしれません。

ここでいつものワンポイントアドバイス。オレンジは善意の色ですが、善意から生じたものは断りにくいという側面があります。良かれと思って相手にプレッシャーを与えないよう、使いすぎにはご注意あれ!


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