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小池安雲の色の魅力

第134章

今年はうさぎ年、ぴょんぴょんと跳ねて飛躍する年だと言われます。細々とフリーランスを続けるうちに干支が一回りした私としては、そろそろ飛躍したいタイミングです。最近にになって、うさぎのおかげなのか、志を同じくして活動をともにする仲間が増えてきました。これまで一人で行う業務が多かったため、誰かと一緒に動くこと自体が新鮮です。

例えば、私が苦手なことは、それを得意とする仲間が補ってくれます。寝ている間にプロジェクトが進んでいる…ということもありました。自分が動かなくても物事が進んでいるなんて、なんて素敵なのでしょう! 大切なことはみんなで話し合って決めるため、責任を一人で負うこともありません。
異なる能力を持つ人たちが同じ目的のために協働する素晴らしさを実感しているのですが、それってまさに会社という組織そのものですよね。以前会社員だったときには、会社という仕組みがこんなに理にかなっているものだとは思いませんでした。むしろ、人間関係や自身の待遇に目がいって、会社の目的や理念についてはあまり考えていなかったように思います。自分で仕事をしてはじめて、当時の上司が言っていたことや会社の方針が理解できるようになりました。それらを理解した今、ようやくチームで動くことの素晴らしさに目覚めています。

協働や組織を表す色はマゼンタです。マゼンタは赤紫色で、レッドとバイオレットが合わさった色。レッドは行動や実行など、実際に動くことの色で、会社で言うと自分が行う業務や手応えにあたります。一方のバイオレットは、ビジョンや理念、夢、目的、向上を表します。「何のためにそれをやるのか」「それらを実現したらどんな世界が待っているのか」という、目指す先のイメージを示すものです。以前の私は、目先のことだけを考えていたため、レッドの思考しかありませんでした。今、仲間との協働がうまくいっているのは、バイオレットのイメージを共有できているからにほかなりません。個人の力と共通の目標という意味を両方含むマゼンタだからこそ、ともに働くメリットと喜びを感じられるのだということがわかりました。この気づきを忘れずに、うさぎのような飛躍を目指します。

ここでいつものワンポイントアドバイス。マゼンタはみんなでともにがんばる色なので、やる気のない人への風当たりが強くなりすぎる場合があります。圧をかけすぎないように、使いすぎにはご注意あれ!


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