小池安雲の色の魅力
第133章
2023年になりました! 年初めと言えば、新年の抱負が語られるとき。年下のクリエイティブな友人は「今年はすごい作品を作る!」と宣言し、私の親は「健康第一」と語っていました。ちなみに私の目標は、「過去に縛られずに新たな挑戦をする」です。あなたの今年の抱負は、何ですか?
2023年は、いったいどんな年になるのでしょうか。数秘術という占術で見ると、「自分の考えを持つ」「独自性を活かす」というのが今年のテーマです。一般的に幸せだと言われる価値観が、万人には当てはまらない時代になってきました。個性が求められるときでもあります。特技を持っている人や、ニッチなものが好きな人にとっては「私の時代が来た!」と感じられるでしょう。しかし、何らかの基準や手本が欲しい人にとっては、明確な正解が無いことを不安に思うかもしれません。その場合、今年は夢や憧れなどの「思い描くもの」がテーマでもあるので、何か「こうなりたい」というイメージを持てばそれが基準の代わりになります。尊敬する人を目指すうちに求めるものがわかってきた、ということもありそうです。
この、正解がわかりにくいという点が今年の特徴のひとつです。自ら調べないと真実に辿り着かず、大切な情報を聞き逃してしまうということも起こり得ます。情報の収集力と、精査する力が試されると言えるでしょう。
今年のテーマ色はバイオレットで、神秘を表します。そのため、できるだけ実際に人に会ってコミュニケーションを取る、疑問は確かめに行くなど、リアルな交流を心掛けることが大切です。閉じられた場に赴くことで、公にならない本音や真実が得られます。ネットなどの情報は、発信源のチェックを欠かさないようにしましょう。
こう見るとなんだか大変そうな雰囲気ですが、神秘の時代をうまく活用すれば、水面下の交渉がうまく進んだり、レアな体験を価値にできたりと、良いこともたくさんあります。
身近なコミュニケーションを大切にするという点では、インターネット以前の昔ながらの人間関係の良さを思い出すようなときだと言えるかもしれません。バイオレットには、歴史という意味もあります。昔から行われてきたことの強みを、現代に活かしていきましょう。
ここでいつものワンポイントアドバイス。バイオレットは神秘的なカリスマ性をアピールする色ですが、やり過ぎると孤高の存在になってしまいます。くれぐれも、使いすぎにはご注意あれ!