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小池安雲の色の魅力

第128章

 人生とは不思議なもので、長年にわたって実現できなかったことがあるときパッと叶ったりします。仕事でお世話になっている方と「いつか一緒にご飯でも行こう」と会うたびに話して早八年。「行こうか?」「行きましょう!」と、先日すんなりと実現が叶いました。

 たまたま経営や指導のお仕事をされている面々が揃ったため、自然と日頃の悩みを共有する流れになりました。特に、指導や運営をする際にどういう性質の相手が最も困るか?という話題が興味深かったです。例えばあなたが一緒に仕事をする人がいたとして、どんな能力を持つ人だと心強くて、どんな人だと困りますか?

 そのとき話題にのぼった困る例は、やる前から「私には無理、できない!」と拒絶してしまう人…でした。もし難しいと感じたとしても何か方法はあるはずなのに、ただただ全力で拒絶するだけだと困ってしまうとのこと。結果的にその仕事はほかの人に割り振られるので、仲間の負担が増して不満が募るということもあるようです。

 拒絶は非常に強いエネルギーで、色で言うとレッドです。怒りの色でもあるため、強い拒絶が引き金になって怒りが生まれることも起こり得ます。革命や革新など、怒りをパワーにして成し遂げられることもあるので一概に悪いものとは言えませんが、日常の仕事ともなるとできれば穏便に運びたいですよね。そんなときは、レッドの意味合いをポジティブに使っていくのがオススメです。例えば、レッドは挑戦の色なので失敗はつきものという特徴があります。「まずはやってみない? 失敗してもフォローするから大丈夫!」と怖がる気持ちを和らげて安心させるのも手のひとつ。もしくは、行動によって自信がつくという性質を活かして「これができるなんてすごい!」と、小さなことでも認めて自信をつけてもらい、やがて大きなチャレンジにつなげるのも良さそう。それでも効かない場合の奥の手は、危機を感じてもらうこと。「これができないと後がない」という必然性を感じてもらうことで、火事場の馬鹿力が発揮される…ということもあります。ただ、最も大切なのは、誰彼なしに「私はできない」という思い込みをなくすこと。いくつになっても、チャレンジ精神を忘れないようにしたいですね。

 ここでいつものワンポイントアドバイス。レッドは挑戦の色ですが、使いすぎるとやや圧が強くなります。「相手が引いているな…」と感じたときは、使いすぎにご注意あれ!


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