小池安雲の色の魅力
第108章
師走ですね。今年はコロナ禍によって状況が刻々と変化したため先が読めず、日々に注力しているうちにいつの間にか年末になっていました。時間が早く過ぎたというよりは、掴み切れなかった時間がスッと消えてしまったような気がします。
そんななか、百貨店でのアグモキャンドル展示販売会を無事に行なえました。時間を短縮するなどコロナ対策をしながらの営業でしたが「家にこもりがちなときだからこそ、キャンドルを灯したい」というお客様がいらしてくださり、この仕事をしていて良かった…と作者冥利に尽きる思いでした。身体の健康はもちろん、心の健康も大切ですよね。私が作るキャンドルや色の世界が、ホッとくつろげるような時間を過ごす助けになるならば、こんなに嬉しいことはありません。
おかげさまで、百貨店に出展するようになって7年目になりました。百貨店に出展するきっかけになったのは、何を隠そうボルト型のキャンドルです。「夢とつながるボルトキャンドル」という作品がとてもユニークだということで、担当者の目に留まりました。私が作家として活動し始めたときから作り続けており、これまで多くの方とのご縁をいただいています。ボルトはまさに「つなぐ」象徴ですね!
7という数字は、探求や研究という意味合いがあり、色に例えるとバイオレットです。個性が確立されたり、専門性やキャリアが認められることを表します。キャンドルを作り始めた当初は、日常的にキャンドルを灯すこと自体があまりポピュラーではなく、愛好家の方のみにご購入いただいているような状況でしたが、今年に入ってからは特に「瞑想するときに灯す」「火を眺めていると心が落ち着く」と、ご自身の時間のために購入される方が増えてきました。7年目の、キャリアが認められる運気になるまで頑張ってきて良かったです。そして来年は、百貨店出展8年目。桃栗三年柿八年と言われる8は、色で言うとマゼンタ(赤紫)です。探求のバイオレットに、現実化の色であるレッドを加えたものが、成果をもたらすマゼンタ色になります。育てた果実が実るように、頑張った結果を手にできる色なのです。経験を活かしたい方は是非、マゼンタ色を活用して手応えを掴みにいきましょう!
そしていつものワンポイントアドバイス。マゼンタは実りを手にする色ですが、豊かさに見合うだけの働きが求められる色でもあります。働きすぎて疲れたときには、使いすぎにご注意あれ!
2020年12月17日付・第2529号紙面より