小池安雲の色の魅力
第11章
みなさまこんにちは! 季節はもう冬、すっかり寒くなりましたね。みなさまいかがお過ごしですか? 私は、キャンドルの利用が増えるシーズンに突入したため日々せっせと制作に励んでおります。
新しいデザインのキャンドルが出来上がったらまずきちんと燃焼するかどうかの実験を行うのですが、炎を灯しているおかげで部屋がとても暖かい! おかげで、いまのところ暖房をいれずに過ごせています。キャンドルは照明としてだけではなく、暖を取るのにも効果を発揮するようです。炎を見ているだけでも暖かく思えるので、視覚効果もありそうですね。
キャンドルは一例ですが、寒い冬にも負けずに元気に過ごしたいですよね。そこで、今回は「心も体もあたためる色」についてのお話です!
秋冬になると、ファッション売り場では赤やオレンジ、茶などの暖色系が目立つようになります。暖色はその名の通り 「暖かく感じる」 色です。 「赤外線ヒーター」という暖房器具がありますが、赤外線は「赤」の波長を少し長くしたもので、効率的に周りを暖めます。 「おばあちゃんの原宿」 として有名な巣鴨で赤い腹巻や下着が売れている理由は赤が元気な色だからだそうですが、実際に体を温める効果がある赤をインナーに用いるというのは理にかなっていますね。寒い部屋のインテリアを赤系のものに変えるだけでもかなり体感温度がかわりますので、是非試してみてください。
では、体をあたためるのが暖色ならば、心をあたためるのは何色でしょう?
心が寒いときは、単に気温が寒い場合と、寂しくて憂鬱な場合の二種類がありますよね。
寒くてやる気が出ないときは、体を温めるのと同様に赤やオレンジなどの暖色が効果的です。赤は興奮を促します。闘牛の赤い布は牛を興奮させるためではなく、実は観客を興奮させるためだそうです。使いすぎると好戦的になるので注意が必要ですが、冬には多めに使う位でちょうど良いのかもしれません。
一方、憂鬱なときにおすすめの色はイエローです。冬は日照時間が短くなり暗い日が続くので、どうしても落ち込みやすくなってしまいます。そんなときは、太陽の色である「黄色」を積極的に取り入れましょう。イエローは日光を表す色であり「明るさ」「陽気さ」「前向きさ」「喜び」の象徴です。減った日照時間を色で補うことで、春夏と同じような明るさを手に入れることができます。
色を効果的に取り入れて、一年を通じてHAPPYに過ごしましょう!
2012年11月17日付・第2238号紙面より