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富士重工とツムラ、新型連結式搬送ロボットシステムを開発

富士重工 ツムラ
新型連結式搬送ロボットシステム活用例(富士重工業、ツムラ)
 富士重工業とツムラは共同でCCDカメラを活用したロボット走行技術を開発。新型連結式搬送ロボットシステムとして、ツムラ静岡工場に導入したことを2日、発表した。

 連結式搬送ロボットシステムは従来から、ツムラ静岡工場の医薬品顆粒製造工程4ラインで導入されており、医薬品の入った容器を交換運搬するのに活用されている。労働生産性の向上をはじめ、昼休み、夜間の無人化製造による増産効果、ライン作業者の少人化、異物混入などのリスク軽減による品質確保といった様々な成果を上げていた。

 新しく導入された連結式搬送ロボットシステムは、走行技術の軌道ルート検出にCCDカメラ技術を用いている。天井に設置した色テープの軌道レールをこのCCDカメラで認識しながら走行。難易な場所には磁気ピンを床に設置することで補完する。

 また従来品のものと比べ(1)コンパクトに設計されたロボットでありながら、200キログラムの重量物を連結して搬送することができる。また、連結式を採用したことにより、連結部のみを同一の型に揃えれば、大きさ、形状の異なる多種多様な搬送物を搬送することが可能、(2)AGV(無人搬送台車)では実現できなかった、狭い場所での旋回および高精度位置決め搬送が可能、(3)同一スペース内で人と共存するために、テープスイッチ内臓のバンパセンサや、検出範囲をロボットの速度や位置に応じて可変式とした測域式レーザレンジファインダを装備。あわせて、リスクアセスメントの実施、導入先使用者教育、「ロボット保険」の加入などの使用環境を整備し、高い安全性を確保――といった特長が加わった。

 ツムラでは今年度中に静岡工場に顆粒容器交換用として1台、製品搬送用として1台を新たに導入。来年度には、茨城工場への導入を目指し検討しており、今後も富士重工業と共同開発を進めていく考えを示している。


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