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米ケロッグ、中国大手の正航食品の資産買収

 【バトルクリーク(米ミシガン州)30日PRN=共同JBN】 ケロッグ(Kellogg Company)は30日、同社の過半数所有子会社のひとつが中国北部と北東部を拠点とするクッキー/クラッカー製造メーカー、正航食品公司(Zhenghang Food Company Ltd.、以下正航食品=Navigable Foods)の全資産を実質的に買収したと発表した。

 買収に伴う諸条件については非公開。正航食品の2007年度の純売上高は約5000万ドルだった。

 ケロッグのデイビッド・マッケー社長兼最高経営責任者(CEO)氏は「中国のような高成長市場で地理的な拡大を図ることは、ケロッグにとって引き続き持続的な成長を支えていける。正航食品のビスケット製品は、ケロッグの製品ラインに強力かつ戦略的に合致しており、また中国における当社の企業アピールをさらに強化できる」と語った。

 中国屈指の大手ビスケットメーカー、正航食品は1993年に設立され、正航ブランドとしてバラエティーに富んだクッキー、ビスケット製品を消費者へ届けている。

 正航食品の経営陣を含む約1800人の従業員が、ケロッグの過半数所有子会社の傘下に収まる予定だ。同買収には、山東省沂水県および遼寧省撫順市の製造施設2カ所のほか、同社の販売・供給網が含まれる。ケロッグは正航食品の主要工場を構える沂水県へ投資をするフォーチュン500社初の多国籍企業である。山東省青島市に引き続き事業本社を置き、ケロッグのアジア太平洋事業体に所属する形態をとる。

 ビスケット事業での継続した安定成長を促進するため、ケロッグは自社ブランドの構築や刷新的な専門的知識、ビスケットカテゴリーへの適切な把握、さらに正航食品の既存の製造、販売、供給のインフラを活用することになる。

 ケロッグの慈善事業であるコーポレート・シティズンシップ基金(KCCF)はこのほど、米国赤十字社の姉妹組織である中国赤十字社(RCSC)の地震救済活動支援を目的として、米国赤十字社へ25万ドルの寄贈を行った。

 ケロッグ(NYSE:K)は2007年度に約120億ドルの売り上げを達成したシリアルメーカーの世界大手であり、クッキー、クラッカー、トースター・ペイストリー、シリアルバー、冷凍ワッフル、肉の代替食品を含むインスタント食品の大手メーカーである。 同社のブランド製品は次のとおり。

 ケロッグス(Kellogg's、登録商標) 、キーブラー(Keebler、同) 、ポップタルト(Pop-Tarts、同) 、エゴ(Eggo、同) 、チーズイット(Cheez-It、同) 、クラブ(Club、同) 、ニュートリ・グレイン(Nutri-Grain、同) 、ライス・クリスピーズ(Rice Krispie、同)、スペシャルK(Special K、同) 、オールブラン(All-Bran、同) 、ミニ・ホィーツ(Mini-Wheats、同) 、モーニングスター・ファーム(Morningstar Farms、同) 、フェイマス・エイモス(Famous Amos、同) 、レディークラスト(Ready Crust、同) 、カシ(Kashi、同)。

 世界18カ国で製造されているケロッグ製品は、180カ国以上で販売されている。詳細はケロッグのウェブサイトを参照:www.kelloggcompany.com

(共同通信PRワイヤー)


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