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ノベリス・コリア社、蔚山工場に新アルミ生産技術導入

 【ソウル27日PRN=共同JBN】ノベリス・コリア社(Novelis Korea Limited)は27日、韓国のウルサン(蔚山)工場でノベリス・フュージョン(Novelis Fusion、商標)技術の導入が成功裏に完了し、マルチ合金アルミニウム板製品の商業生産を開始したと発表した。これは2006年のニューヨーク州オスウィーゴ市工場の起工に次ぐ同社独自技術の2回目の利用となる。また、これは今年3月に3000万米ドルを投じた韓国・ヨンジュ(慶尚北道栄州市)のアルミ圧延工場拡張工事完了に次ぐノベリスの韓国における2回目の大規模投資である。

 ノベリス・フュージョンは、種々の合金の多層膜を持つアルミニウム板インゴットを生産する独特の固化技術である。これらの「マルチ合金」インゴットは、これまで実現不可能だった高強度と優れた表面品質などの属性を結合した最高の板製品に圧延される。

 この技術の蔚山工場への導入は「ユニバーサル・キャスティング・ショップ」として知られる既存の造塊設備の再構成を必要とした。その名が示唆するように鋳造工場はさまざまな鋳造技術に容易に適応可能な柔軟性のある設計で、迅速かつコスト効率よくノベリス・フュージョンに転換できる。鋳造設備は現在、自動車部品用の「ネットキャスト(Netcast、商標)」形状の鋳造品と板製品用のノベリス・フュージョン・インゴットの両方を生産している。

 韓国市場におけるノベリス・フュージョン板製品の最初の機会は、熱交換器の用途に使用される従来の被覆アルミ製品を置換することである。ノベリスはこれまで輸入品に頼っていた韓国の顧客向けにブレージングシート(ろう付け薄板)の出荷を既に開始しており、アジア市場でのシェアが引き続き高まると期待している。

 ビル・ハー蔚山工場長は「ノベリス・フュージョン技術の採用により、われわれは熱交換器用のあらゆる高品質ブレージングシートとフィン(鋳ばり)在庫品を提供できる。これは顧客のためにイノベーションを実現する当社の継続的活動を支援する」と語った。
 ジャッキー・バートレット副社長(販売・マーケティング担当)は「ノベリス・フュージョンがアジアの顧客のために開く新しいチャンスを喜んでいる。この新技術は熱交換器市場を越えて、顧客と共に高価値製品を開発し新市場に進出する当社の活動に弾みを与える」と語った。

 顧客の反応が良いため同社は世界中でノベリス・フュージョン技術を展開している。欧州と南米でもこの技術を導入するプロジェクトが進められており、世界のすべての主要市場がカバーされることになる。自動車部品、建築、家電製品などの市場で顧客の関心は高い。ノベリス・フュージョン技術に関する詳細はウェブサイト(www.novelis.com/fusion)まで。

 ▽ノベリス・コリア社について
 ノベリス・コリアはノベリス(出資比率68%)、タイハン・エレクトリック・ワイヤ(同31%)、現代グループ(同1%)の合弁企業である。ノベリス・コリアは1200人以上の従業員を雇用し、広範囲の最高級アルミ圧延製品を生産している。ノベリス・コリアに関する詳しい情報はウェブサイト(www.novelis.co.kr)まで。

 ▽ノベリス社について
 ノベリス(Novelis Inc.)はアルミ圧延製品とアルミ缶リサイクリングのグローバルリーダー。同社は11カ国で事業を展開し、約1万2700人の従業員を雇用している。2008事業年度の売上高は112億ドルだった。ノベリスは北米、南米、欧州、アジア全域の自動車、輸送、包装、建設、工業、印刷市場向けに最高級アルミ板とアルミ箔製品を供給している。同社は、アジア最大の総合アルミメーカーで銅生産の有力企業ヒンダルコ・インダストリーズ(Hindalco Industries Limited)の子会社。ヒンダルコはインド・ムンバイに本社を置く多国籍複合企業体アディチャ・ビルラ・グループ(Aditya Birla Group)の主力企業である。ノベリスに関するさらに詳しい情報はウェブサイト(www.novelis.com)まで。

(共同通信PRワイヤー)


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