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英オクソニカに反論、ヌフテクが特許侵害問題で

 【ロゾー(ドミニカ)19日PRN=共同JBN】オリジナルなナノ微粒子酸化セリウム燃料添加触媒技術の所有者で、英国のナノ材料企業オクソニカ社(Oxonica PLC)の全額出資子会社オクソニカ・エナジー社(Oxonica Energy Limited)が欧州特許を侵害したとして最近、英高等法院に提訴したヌフテク社(Neuftec Limited)は、オクソニカのケビン・マシューズ最高経営責任者(CEO)が6月19日に発表した年次総会での声明に含まれる基本的な誤りについて論評した。

 ケビン・マシューズ博士は声明の中で「2007年にヌフテクは、オクソニカの戦略的パートナーであるナイアコル(Nyacol)が供給した燃料添加剤エンビロックス(Envirox)はヌフテクが取得した特許EP(UK) 1299 508の範囲内でないことを認めた」と述べた。
 2007年5月、オクソニカはトルコのガソリン会社ペトロル・オフィシ(Petrol Ofisi)に販売したエンビロックスの化学成分であると主張する内容の極秘情報をヌフテクに提供した。この情報のみに基づきヌフテクは、ペトロル・オフィシに納品されたセカンドソース(二次供給業者)製品はヌフテクの特許の範囲外であると確認した。ヌフテクはペトロル・オフィシ以外の顧客に販売されたエンビロックス製品がヌフテクの欧州特許を侵害していないと認めたことは決してない。

 ヌフテクはナイアコルが生産したオクソニカのエンビロックス製剤のサンプルを入手して予備分析を行った。この分析の結果、ナイアコルのエンビロックス製剤はオクソニカがヌフテクに提供した成分表と一致しないことが確認されている。従って、ヌフテク社は他の業者に提供されたその他すべてのエンビロックス製剤について特許侵害申し立ての権利に関する立場を留保する。

 今月既に報告したように、最新の特許侵害の申し立ては、オクソニカがイタリア政府研究所の排気テストで使用するエンビロックス製剤をイタリアへ出荷したことから生じた。ヌフテクは特許侵害の程度を確定するためオクソニカの顧客、販売業者、代理店と調査を続けている。ヌフテクはオクソニカに対する差し止め命令のほか、既に販売・配送された製品に関連する損害賠償とヌフテクの欧州特許を侵害する全品目の破棄を求めて訴訟手続きを開始した。

 ▽ヌフテク社について
 ヌフテク社は燃料添加触媒技術分野における特許を所有する研究開発企業である。この特許は、ヌフテクが認可してオクソニカに与えた製造ライセンスに基づきオーストラリアのアドバンスド・ナノテクノロジー(ANO)が製造したエンビロックス(Envirox、商標2001-2007年)の当初バージョンの製造に使用された。
 2008年2月29日、IPオーストラリアはヌフテクのオーストラリアにおける特許について再審査報告を公表した。この特許は10項目について2006年に認可された。IPオーストラリアは再審査報告の中で、オクソニカの請求で始まった再審査過程で当初2006年に与えられた10項目の特許性を確認した。

(共同通信PRワイヤー)


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