ヌフテクがオクソニカを相手に燃料添加剤特許侵害で提訴
【ロゾー(ドミニカ)13日PRN=共同JBN】オリジナルなナノ微粒子酸化セリウム燃料添加触媒技術の所有者であるヌフテク社(Neuftec Limited)は13日、英国のナノ材料企業オクソニカ社(Oxonica PLC)の全額出資子会社オクソニカ・エナジー社(Oxonica Energy Limited)を相手取って英国で特許侵害訴訟手続きを開始した。英高等法院に提出された訴状はヌフテクの欧州特許が侵害されたと主張している。
訴状はオクソニカに対する差し止め命令のほか、既に販売・配送された製品に関連する損害賠償とヌフテクの欧州特許を侵害する全品目の破棄を求めている。
オクソニカとその法律顧問はこれまでに少なくとも2回、ヌフテクに与えられた特許を侵害する製品の取引を行う意図はないとの声明を出している。しかし、こうした声明にもかかわらずヌフテクが知る限り、オクソニカがヌフテクの取得した特許を侵害したのは今回が2度目になることは遺憾である。
ヌフテクが最初の特許侵害を知るに至ったのは2007年5月で、このときオクソニカはヌフテクの認識、同意、承諾なしに燃料添加剤エンビロックス(Envirox)の出荷品を集めてヌフテクのオーストラリア特許を侵害した。ヌフテクはこの在庫品の再販売価額を約180万米ドルと推定しており、同社の許可なく使用あるいは販売できない。在庫品は2007年3月以来、オーストラリアの倉庫で保管されている。
今回の特許侵害の申し立ては、オクソニカがイタリア政府研究所の排気テストで使用するエンビロックス製剤をイタリアへ出荷したことから生じた。
ヌフテクは特許侵害の程度を確定するためオクソニカの顧客、販売業者、代理店と調査を行っている。
ヌフテクはこの訴訟の代理人にワトソン・ファーリー&ウィリアムズLLPとミスター・マーク・プラッツ・ミルズQC(住所:8 New Square, London)を立てている。
▽ヌフテク社について
ヌフテク社は燃料添加触媒技術分野における特許を所有する研究開発企業である。この特許は、ヌフテクが認可してオクソニカに与えた製造ライセンスに基づきオーストラリアのアドバンスド・ナノテクノロジー(ANO)が製造したエンビロックス(Envirox、商標2001-2007年)の当初バージョンの製造に使用された。
2008年2月29日、IPオーストラリアはヌフテクのオーストラリアにおける特許について再審査報告を公表した。この特許は10項目について2006年に認可された。IPオーストラリアは再審査報告の中で、オクソニカの請求で始まった再審査過程で当初2006年に与えられた10項目の特許性を確認した。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]ヌフテクがオクソニカを相手に燃料添加剤特許侵害で提訴 2008/06/13 金曜日