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5月のOPEC産油量、前月比日量37万バレル増加

 【ロンドン12日PRN=共同JBN】12日に明らかにされたプラッツ(http://www.platts.com)の最新調査によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟13カ国の5月の原油生産量は、日量平均3224万バレルと4月の日量平均3187万バレルから同37万バレル増加した。

 生産目標枠に合意しているOPEC12カ国の5月の生産は日量平均2975万バレルで、4月の日量平均2949万バレルから同26万バレル増加した。4月の生産量の低下は主としてナイジェリアの生産の急減によるものだった。ナイジェリアの5月の生産量は推定日量186万バレルと若干回復したが、それでも日量200万バレルを超えていた4月以前の水準をかなり下回った。

 5月に生産量が最も伸びたのはサウジアラビアとイラクだった。サウジアラビアの生産量は推定日量924万バレルで4月の日量910万バレルから14万バレル増加した。イラクの生産量は4月が日量平均238万バレルだったが5月は日量249万バレルで前月から11万バレル増加した。その他、アンゴラ、エクアドル、クウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、ベネズエラの生産量も小幅の増加だった。しかしこれらの増加はイランとリビアの減産により一部相殺された。

 調査結果では、OPEC12カ国の生産量は目標の日量2967万3000バレルを7万7000バレル上回っている。OPEC高官は9日、OPECの生産上限と生産枠はあまり関係がなくなっており、OPEC内には増産能力のある加盟国は世界石油市場が必要とするだけの石油を供給すべきとの「暗黙の」了解があると述べていた。

 プラッツのジョン・キングストン世界石油担当ディレクターは「OPEC以外の原油生産が引き続き低下し、高値にもかかわらず世界の需要が横ばい状態にあるため、追加供給はOPECによってなされる公算が大であることは明らかだ。国際エネルギー機関(IEA)が10日午前に発表した報告書によると、世界は4月に石油在庫を取り崩したがこうした事がまた起こるとは考えられない。第4四半期の在庫取り崩しを予想して、第2四半期には在庫の積み増しが考えられる。しかしIEAによると、OPECの生産余力は日量200万バレルまで低下しているため、市場にさらに多くの原油を供給するOPECの能力は厳しい制約を受けているようだ」と語った。

 プラッツ調査の国別生産量の内訳と「プラッツのOPECガイド」などの追加情報は同社ウェブサイト(http://www.opec.platts.com)まで。

 ▽プラッツについて
 マグローヒル・カンパニーズ(NYSE:MHP)の1部門で、エネルギー・商品情報の有力な世界的プロバイダーである。1世紀近い事業経験を持ち、150カ国以上で顧客にサービスを提供している。世界各地の17事務所から石油、天然ガス、電気、原子力発電、石炭、廃棄物、石油化学、海運、金属の各市場にサービスを提供している。プラッツのリアルタイムのニュース、価格、分析サービス、各種会議は透明で効率的な市場の運営を助けている。トレーダー、リスクマネジャー、アナリスト、業界リーダーはよりよい取引、投資の決定を行う上でプラッツに頼っている。詳しい情報はウェブサイト(http://www.platts.com)まで。

 ▽マグローヒル・カンパニーズについて
 創立は1888年。マグローヒル・カンパニーズ(NYSE:MHP)は、スタンダード&プアーズ、マグローヒル・エデュケーション、ビジネスウィーク、J・D・パワー・アンド・アソシエーツなどの有力ブランドを通じて、金融サービス、教育、ビジネス情報市場で世界的なニーズに応えている有力な世界的情報サービスプロバイダーである。同社は40カ国に280以上の事務所を持っている。2007年の売上高は68億ドル。詳しい情報はhttp://www.mcgraw-hill.com へ。

(共同通信PRワイヤー)


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