シナプティクスのセンサー技術、NTTドコモ最新機種に搭載
【サンタクララ(米カリフォルニア州)4日PRN=共同JBN】モバイルコンピューティング、コミュニケーション、エンターテイメント機器向けヒューマン・インターフェース・ソリューションの有力デベロッパーである米シナプティクス社(ナスダック:SYNA)は4日、同社「クリアタッチ」(ClearTouch、商標)ソリューションがNTTドコモの新しいクラムシェル型携帯電話「SH906i」に搭載されたインタラクティブなタッチスクリーンを実現すると発表した。
SH906iは日本1位の電話メーカーであるシャープ製で、日本の携帯電話市場では初の「クリアパッド」(ClearPad、商標)利用可能のタッチスクリーン式携帯電話である。シナプティクスの直感的操作が可能なクリアパッド・ソリューションを搭載したこの新しいタッチスクリーン折りたたみ式フォンは、日本を代表する移動通信会社であるNTTドコモを通じて利用可能になる。
SH906iは、日本語入力に際してフィンガー入力によるキャラクター認識能力を可能にするため、クリアパッド・テクノロジーを利用する。SH906iのキャラクター認識ソフトウエアとシナプティクスのクリアパッド・ソリューションの組み合わせは、より複雑な文字体系を持つ(日本のような)地域で利便性を向上させる。キャパシティブ(静電容量結合方式)・センシング可能なテキスト入力によって、ユーザーは1台の携帯機器で数限りないアプリケーションとメニューに効果的かつ直感的な方法でアクセスし、管理することができるようになり、それもスタイラスペンなしでも素早く、使い勝手がよく、正確である。シナプティクスのクリアパッド・センサーは、ユーザーインターフェースに対してさまざまなジェスチャー入力を認識する。OEM各社はフリックやピンチなどのジェスチャーを含めて、増え続けるシナプティクス提供ジェスチャー・ライブラリーを使って、機器のユーザーインターフェースをカスタム化することができる。例えば、SH906iはチャンネルの間をフリックからフリップまで使って、そのモバイルテレビ・アプリケーションのボリュームを調整する。
携帯電話の利用モデルがデータサービスに広がるとともに、タッチスクリーンの資産と利便性はさらに重要になる。より大きなコンテンツ管理には、より高度で効果的なユーザーインターフェースが必要となる。シナプティクスは、これらモバイルサービス状況が電話機の利用動向に大きな影響を与えることを認識し、積極的な姿勢をとっている。同社のクリアパッド・テクノロジーは、エンドユーザーに対して柔軟かつ直感的なユーザーインターフェースを提供可能にする。
eマーケッターのシニアアナリストで新しいリポート「日本のワイヤレス:モバイル社会へのマーケティング」の執筆者であるジョン・デュ・プレ・ガント氏は「3Gサービスに対する定額の価格改定と、モバイルサービスにおいて強い関心を持つ業界の展望を広げることは、マーケティングと広告活動が日本ではますます重要になっていることを意味している」と語った。
シナプティクス・ジャパンの前田義博社長は「キャパシティブ・センサー技術におけるシナプティクスの長い歴史は、利便性強化の革新を続けている同社の貴重な資産である。われわれはシャープやNTTドコモのような業界リーダーと協力することに興奮している。日本はシナプティクスにとって重要な市場であり、この地域をサポートし、急速に成長しているモバイル市場のニーズに応えるため、東京のチームを拡大しているところである」と語った。
クリアパッド・ソリューションは、ますます伸びているシナプティクス社のクリアタッチ(商標)製品ポートフォリオの一部である。クリアタッチ製品は耐久性、低電力消費、携帯機器への容易な統合を目指して設計されている。同社が特許を保有するクリアパッド・テクノロジーは、既に4億を超えるタッチパッド機器に使われているキャパシティブ・タッチセンサー技術を基礎に構築されている。シナプティクスは2次元のキャパシティブ・タッチセンサーで10年余りの経験を持っている。クリアタッチの全ソリューションはガラスまたはプラスチックの下で操作できるので、薄いフォームファクターと光沢のある工業デザインで堅牢な機器を製造することができる。
▽シナプティクス社について
シナプティクス (ナスダック:SYNA) は、モバイルコンピューティング、コミュニケーション、およびエンターテイメント業界向けのインターフェースソリューションの有力デベロッパーである。ノートパソコン、PC周辺機器、デジタルミュージックプレーヤーおよび携帯電話などの多様なデバイスのインターフェースソリューションを生み出している。シナプティクスの中核製品であるタッチパッド(TouchPad、商標) は、今日のノートブックPCの大半に組み込まれている。家電やコンピューターのメーカーは、より優れた使い勝手と機能性および工業デザインを通じて人間とインテリジェントデバイス間のインターフェースを強化するため、シナプティクスのソリューションを用いている。本社は米カリフォルニア州サンタクララ。 http://www.synaptics.com
Synaptics、ClearPad、ClearTouch、TouchPad およびSynaptics のロゴは、シナプティックスの米国および/またはその他の国における商標である。その他のすべての商号は、それぞれの所有者の所有物です。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]シナプティクスのセンサー技術、NTTドコモ最新機種に搭載 2008/06/04 水曜日