無償バーチャル・コンピューター、米紙の会議でゴーストが紹介
【ラマラ、モディイン(イスラエル)29日PRN=共同JBN】バーチャル・コンピューターの「ゴースト」(G.ho.st=商標)は28日、ウォールストリート・ジャーナル紙の権威ある「D:デジタルのすべて」会議のステージに登場して、全世界でまさに5つの新しい消費者技術のひとつに選ばれた。ゴースト(Global Hosted Operating System、http://G.ho.st発音は「ゴースト」)はだれにも無償のウェブベースのバーチャル・コンピューター(VC)を提供する。
ゴーストは初のパレスチナ・イスラエル合弁の技術ベンチャー企業であること、パレスチナ地域で主要な新技術を開発している企業のひとつであることを誇りにしている。パレスチナ人とイスラエル人のユニークな合同チームは、政治的、物理的障壁を越えて主としてインターネット・ビデオ会議を使って協力している40人のパレスチナ人、イスラエル人の専門家で構成されている。
ゴースト・バーチャル・コンピューターは、ウェブ・ソフトウエア(サービスとしてのソフトウエア)の傾向を仮想空間のホストでパソコン環境全体(デスクトップ、ファイルシステム、アプリケーション、セッティング)とともに次世代に進めるものである。ゴースト・バーチャル・コンピューターの利点には次のようなものが含まれている。
*どのようなウェブ・ブラウザーからでもユーザーのデスクトップにアクセスできる。
*管理者なし:必要とするインストールは一切なくアップデートとバックアップ可能。
*ゴースト・デスクトップ、ファイルシステムとアプリケーションの多くは無償。
*ウェブ・リソースの管理:ファイル、アプリケーション、ウェブスタッフを1つのURL、1つのサインオンで管理し、相互操作可能
ゴーストは公開アルファ版段階であり、ベータ・サービスを開始して2008年のハロウィーン(10月31日)のころには「プライムタイム」利用が可能になる見込みである。世界のユーザーにゴーストを主要コンピューター環境あるいは自宅以外で使う場合の2次的環境として採用するよう勧められる。
ゴーストの創立者であるズビ・シュレーダーCEOは「ゴーストは文化的、技術的、物理的障壁を破る。当社チームはパレスチナ人とイスラエル人の境界を越えており、当社のバーチャル・コンピューターはいかなる特定の場所、ハードウエア、予算にも縛られない豊かなパソコン環境を提供する」と語っている。
ゴーストのマーケティング・コミュニケーション・ディレクター、ラミ・アブドルハディ氏はパレスチナのラマラで、「ゴーストはパレスチナ人とイスラエル人が協力できること、パレスチナには繁栄するハイテク産業が根付く可能性があることを示している。協力と経済成長でパレスチナ・イスラエルの和平プロセスにエネルギーを与えることができるだろう」と述べた。
ゴーストは29日、米カリフォルニア州とイスラエルで活動し、運用資産が25億ドルで、Eベイ、MySQLなどの成功で知られているベンチマーク・キャピタルが同社の最大出資者であることも発表した。この資金は強力なベータ開始を確保するための研究、開発の加速に使われる。
ベンチマーク・キャピタル・イスラエルのパートナーであるマイケル・エイゼンバーグ氏は「ゴーストへの投資に大変興奮しており、この次世代ウェブですべてのウェブサービスを組織する主役になると期待している。この卓越したチームは技術的な山を動かし、ゴーストに生命を与えた」と語った。
マイクロソフトの元役員やベテランの業界投資家を含む数人の個人投資家が個人として投資ラウンドに参加した。これにはマイクロソフトでウィンドウズの開発を担当したポール・マリツ氏も含まれている。
▽ゴースト(G.ho.st)について
ゴースト(グローバル・ホステッド・オペレーティング・システム。発音は「ゴースト」)は無料のウェブベースのバーチャル・コンピューター(VC)をすべての人に提供する。ゴーストVCサービスには、パーソナル・デスクトップ、ファイル、アプリケーションが含まれ、どのようなブラウザーからも利用できる。ゴーストは世界最初で唯一の真にオープンなウェブ基本システム(ウェブOS)であり、主要な第三者ウェブ・アプリケーションとシームレスに動作するする。ゴーストVCは無償であり、どこででも利用でき、管理者なしの成熟したコンピューター環境をすべての人に提供する。ゴーストVCサービスはhttp://G.ho.stで利用できる。ゴーストはパレスチナとイスラエルに40人を雇用しており、ベンチマーク・キャピタルが出資している。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]無償バーチャル・コンピューター、米紙の会議でゴーストが紹介 2008/05/31 土曜日