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国ごとに不統一の電力開発=米研究所調査リポート

 【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)30日PRN=共同JBN】米電力調査研究所(EPRI)が委託しブラトル・グループとエナジー・ベンチャーズ・アナリシスのエコノミストがこのほど行った調査リポートは、世界最大の電力・燃料市場における発電能力を査定した結果、新しい電力開発で優先されている選択やそれを選んだ理由にほとんど統一性がないことが分かった。

 このリポートは世界でいくつかの異なる地域について調査した結果、電力開発業者はしばしばちょうどよい時期に同じ拡張技術を追求しているように見えながら、実際は全くそうでないことが判明した。さまざまな国の電力会社、政策立案者は、今後20年間に備えるためのエネルギー源のタイプについてその国固有の燃料供給、環境問題に関する関心の度合い、経済発展の速度によって全く異なる結論に達している。

 リポートそれ自身はプロジェクションを行っていないが、地域の電力・燃料市場を取り巻くパターンと問題点を識別するため、多くの公共機関が出している一連の予測を取り上げて解釈しており、開発業者やプランナー一般のための洞察を提供している。

 このリポートは欧州西部、中国、インド、米国(現在もしくはまもなく世界の総電力消費量の3分の2を占める)、ブラジルそしてアジアで他より豊かな日本、韓国、台湾を主として取り上げている。リポートは、発電用燃料のパターンと発電セクターでの拡張の背後にある推進者を識別し分類している。国ごとの検証は新しい発電のためのグローバルな意思決定を明確にする以下のような様々な要因があることを示している。

 1 地域経済:石炭による発電対ガス燃料発電の相対的経済意味は、国によって異なり均一ではなく、主として石炭と燃料の価格によるし、また技術助成や規制に関わっている。

 2 インフラによる限界:この調査で分析された多くの発展途上国(たぶん米国ですら)は潜在的に燃料と送電のためのインフラストラクチャーによって限界がある。インドは特にエネルギー・インフラの成長に大胆な対応しなければ、逆に急速なマクロ経済的成長を継続することは出来ないかもしれない。

 3 炭酸ガス政策:炭酸ガス規制はこの調査で取り上げた国で欧州諸国を除けばまだ強力にまとまった技術的選択となっていない。

 この調査の共同執筆者でブラトル・グループのプリンシパルであるフランク・グレーブズ氏は「この調査のはっきりしたひとつの結論は、いくつかの国家的目標が全く達成不可能であり、不確実性とこれらの地域が直面している重要な成功要因を理解するためにさらに研究が必要であるという点だ。たとえば、欧州連合(EU)では多くの国で再生可能燃料の高レベル達成と石炭・原子力発電からの離脱に熱意を持っているが、これは実現不可能かもしれない」と語った。

 「Drivers of New Generation Development-- A Global Review」EPRIリポートno. 1014920」の詳細およびコピーはEPRIウェブサイトhttp://www.epri.com.を参照。
 ブラトル・グループは世界の企業、法律事務所、公共機関にコンサルティング・サービスと経済における専門家の意見を提供している。専門知識分野には反トラストと競争、評価と損害、ネットワーク産業の規制とプランニングが含まれる。詳細は http://www.brattle.comを参照。

(共同通信PRワイヤー)


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