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検証済み持続可能エタノール、SEKAB社が供給

 【イエーテボリ(スウェーデン)26日PRN=共同JBN】スウェーデンのSEKAB社は26日、同社が検証済み持続可能エタノールを供給する世界で初めての企業になったと発表した。ブラジルのサトウキビから作るこのエタノールは環境、気候、社会的観点から品質が保証されている。

 SEKABバイオフュエルズ&ケミカルズのアンダーズ・フレッドリクソン取締役副社長は「消費者とその他利害関係者はエタノールが持続可能であると検証されている保証を必要としている」と述べている。

 SEKABはブラジルの先進的な生産者と協力してサトウキビ畑からフレキシフュエル車(FFV)での使用に至るまでエタノールの全ライフサイクルを対象にした基準を開発した。これらの基準は国連(UN)、欧州連合(EU)、国際労働機関(ILO)、非政府組織(NGO)といった組織が現在進めている製法で強調している要求事項に沿っている。

 これら要求事項は児童労働、非組織的な労働環境(奴隷労働)、熱帯雨林の破壊を一切認めていない。労働条件、労働法、賃金に関する規定もある。

 現在、サトウキビの収穫は最低30%機械化されることになっているが、2014年までには100%機械化される。

 気候に関する要求事項では、農業、生産、輸送による二酸化炭素排出量をガソリンと対比して最低85%削減する。制定された基準が確実に順守されるように独立した国際検査会社が年2回すべての生産ユニットを監査する。

 フレッドリクソン氏は「このイニシアチブはこの種のものとしては世界で初めてで、ガソリンとディーゼルの代替を促進する有力な一歩である。今後数年間でこれらの基準は徐々に発展し、国際規制が整備されればそれらと同期化する」と語った。

 SEKABは(大型車両用のエタノール)E85とED95向けにスウェーデンの全エタノールの約90%を供給している。

 フレッドリクソン氏は「検証済み持続可能エタノール用のサトウキビの最初の収穫は始まったばかりだ。10万人を超えるスウェーデンのE85車のオーナーは8月から検証済み持続可能エタノールの充てんを開始できる」と語った。

 ▽SEKABについて
 同社は北欧のバイオエタノール市場開拓とエタノール生産設備の建設と運営に力を入れている。またSEKABはセルロースからエタノールを作る技術と生産工程の開発では世界のリーダーで2004年以来、パイロットプラントが稼動している。本社とパイロットプラントはスウェーデンのエルンシェルツビクにある。

(共同通信PRワイヤー)


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