治療用ニコチンは安全で有効、FAAの安全薬剤リスト除外で
【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)24日PRN=共同JBN】米連邦航空局(FAA)は23日、パイロットと航空管制官に対して承認される安全薬剤リストから処方禁煙ピルを除外したと発表した。この発表は非営利団体セーフ・メディケーション・プラクティス研究所が、旅客を危険にさらしうるだろう精神錯乱状態への投薬とその他の問題点に関連する副作用データに関する新しい分析結果が公表された後に行われた。この分析結果のニュースには、安全かつ効果的であると見なされている治療用ニコチンは含まれていないことが重要なので明記する(注1)。さらに最近の研究は、禁煙補助剤のニクイチン(NiQuitin)/ニカベイト(Nicabate)4mgローゼンジが精神集中困難、注意欠陥、一時的記憶障害、選択的注意欠陥(注2)など禁煙に関連するニコチン禁断症状に抑止効果があることが臨床的に証明されたことが分かり、同日公表されたリポートの中心部分の論点の一部となっている。
FAAは1994年米疾病管理センター(CDC)会議の専門家パネルに対して、パイロットの任務遂行と航空安全に関して喫煙とたばこ中毒と禁断の影響を検討するよう求めた。専門家はパネルの結論の一部として、治療用ニコチンが喫煙するパイロットに対する安全かつ有効な治療選択肢になりうることを発見している(注1)。これらの提言は今日まで有効である。
ジョンズホプキンス大学医学部の精神医学・行動科学部教授で、ピニー・アソシエーツ社研究・健康政策担当副社長兼グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア社コンサルタントのジャック・E・ヘニングフィールド博士は「ニコチン禁断は、禁煙を実行中のパイロットにとって深刻な問題であり、今回のニュースは関係個人に劇的なインパクトを与えることになろう。彼らが理解しなくてはならないことは、ニクイチン(NiQuitin)/ニカベイト(Nicabate)のローゼンジとパッチのような治療用ニコチンが、飛行中にそれらを使うパイロット(注1)を含めて禁煙者に安全であり、禁断症状への大きな支援効果になりうることである」と語った。
喫煙は依然として避けられる死と疾患の代表的な原因のひとつであり、最も強力かつ重要な止めるべき中毒症状のひとつだが、多くの喫煙者がほっておけば止められないでいる。喫煙者の僅かに3-5%は科長期的に見て成功していない(たばこへの)依存習慣を急に断ち切ることに対して、治療用ニコチンのような科学的根拠に基づいた治療法は禁煙へのより効果的なチャンスを与えることになる(注3)。
治療用ニコチンはニクイチン(NiQuitin)・ローゼンジとパッチ(オーストラリアではブランド名ニカベイト)を含めて、禁煙中の禁断症状と喫煙欲を和らげることを助ける。約4万人の喫煙者を巻き込んだ100以上の研究は、糖尿病、高血圧症、肺疾患、既往心臓疾患など特別の健康状態のある喫煙者集団において、治療上の安全性が実証されている(注4)。
グラクソスミスクラインの一連の治療用ニコチン製品は、ニコレット・ガム(米国のみ)、ニコダームCQパッチとコミット・ローゼンジ、米国外のニクイチンとニカベイト両ブランドなど、世界の数千の小売販売店と薬局で簡単に入手できる。これら製品は、ニコチンを体内に徐々に、制御しながら送り込むことによって日常の中毒サイクルを破るよう特に考案され、喫煙したい気持ちや禁断症状を和らげることを支援する。
▽グラクソスミスクラインコンシューマー・ヘルスケアについて
グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアは、世界最大手の店頭消費者ヘルスケア製品会社のひとつである。同社の30以上の有名は製品は、代表的な禁煙補助剤であるニコダーム(Nicoderm、登録商標)CQ、コミット(Commit、同)、ニクイチン(NiQuitin、同)、ニカベイト(Nicabate、同)とともに、アブリバ(Abreva、登録商標)、アクアフレッシュ(Aquafresh、同)、センソダイン(Sensodyne、同)、タムス(Tums、同)など多くの常備薬が含まれる。同社はすべての喫煙者が最善の支援システムを見いだし、たばこを必要としない目標を達成するよう支援する革新的な製品を開発し続ける。
▽グラクソスミスクラインについて
グラクソスミスクラインは世界をリードする研究主体の医薬品・消費者ヘルスケア会社のひとつである。同社は人々がさらに活動し、一段と気分が優れ、長く生きることを可能にして、人間生活に質を向上させることにコミットしている。
付記
グラクソスミスクラインは米国内ではニコレット・ガム(登録商標)、ニコダーム・パッチ(同)、コミット(同)で流通している。米国外では、同社の禁煙用パッチとローゼンジはオーストラリアでニコベイト(登録商標)、その他諸国でニクイチン(同)として販売されている。
注
1. Fiore 1994, The effects of smoking and smoking withdrawal on flight performance.
2. GSK Data on file, Study S2540345 report Boyle et al 2006.
3. Fiore MC, Bailey WC, Cohen SJ, et al. Treating Tobacco Use and
Dependence. Clinical Practice Guideline. Rockville, MD:
4. Stead LF, Perera R, Bullen C,Mant D, Lancaster T. Nicotine replacement
therapy for smoking cessation. Cochrane Database of Systematic Reviews
2008, Issue 1. Art. No.: CD000146. DOI: 10.1002/14651858.CD000146.pub3
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]治療用ニコチンは安全で有効、FAAの安全薬剤リスト除外で 2008/05/28 水曜日