米タイヨウ・ファンドがローランド株式を5%超取得
【東京19日PRN=共同JBN】米タイヨウ・ファンドは19日、ローランド株式会社(7944)株式の持ち分を5%超取得し、同社第5位の大株主になったと発表した。タイヨウ・ファンドは経営陣と協働し、企業価値の向上を目指す協力的な投資スタイルを持つことで知られる。
タイヨウ・パシフィック・パートナーズの最高経営責任者(CEO)兼マネジングパートナーであるブライアン・K・ヘイウッド氏は「ローランドは、最新デジタル・テクノロジーと柔軟な生産体制によって、高機能音楽機器および業務用大型プリンターにおけるリーダー的ポジションを築き上げてきた。われわれはデジタルスネーク(Digital Snake)やVミキサー(V-Mixer)といった革新的製品によるコンサートホールおよび製作スタジオのデジタル化におけるローランドのリーダー的役割にとても期待している。特に田中社長の戦略的経営方針には強い感銘を受けた。われわれはローランドのビジョン達成を支援できることをとても誇りに思う」と述べた。
タイヨウ・ファンドの投資委員会会長を務めるウィルバー・L・ロス・ジュニア.は「われわれはe-ドラムなどのデジタル機器の需要拡大と、高成長を続けるローランドの業務用大型プリンター事業に、大きな成長性を見出している。革新的企業としてこれからも市場を拡大していくものと期待している」とコメントした。
ローランド株式会社の田中英一社長は「ローランドは、『音楽』という文化の一端を担う企業として、『共感』を呼ぶ企業となるよう、ベストを尽くしている。われわれの企業理念や事業方針に共感し、中長期的な視点で当社を評価してもらったことは大変光栄である。今後とも株主に対して、透明性の高い経営に努めるとともに、持続的な企業価値の向上を目指していきたいと思う」と述べた。
米タイヨウ・ファンドは、2003年7月に米国最大の公的年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)から2億ドルの出資を受けて設立された。当ファンドの現在の運用資産残高は14億ドルを超える規模に達しており、運営はタイヨウ・パシフィック・パートナーズLPとWLロス&カンパニーLLCが共同で行っている。タイヨウ・パシフィック・パートナーズLPは、カリフォルニア州モントレーに拠点を置き、日本における友好的かつ提案型株主となるべく国際的な視野を持ち、かつ日米双方の言語に通じたプロフェッショナルにより2003年に設立された。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]米タイヨウ・ファンドがローランド株式を5%超取得 2008/05/20 火曜日