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マイクロファイナンスで提言、CGAPの最新リポート

 【ワシントン4日PRN=共同JBN】世界のマイクロファイナンス促進機関である貧困層支援協議グループ(CGAP)の最新リポートは、モバイル・バンキングが市場環境さえ整えば、公式の金融システムの外にいる多数の貧困層に届くようになると予測している。リポート「ブランチレス・バンキングの早期体験」は、相互運用決済プラットフォーム、規制に対する実際的でリスクを考慮したアプローチ、現金処理機関の共有ネットワーク開発を呼びかけている。

 CGAP技術プログラムのマネジャーでリポートの共同執筆者であるゴータム・イバチュリー氏は「市場の力はコストを引き下げるように動いている。フィリピンでは携帯電話やATMでの取引コストが、普通の銀行支店でのコストの5分の1であることがわかった。しかし世界的に見れば携帯電話バンキング顧客10人のうち1人未満が貧しくてバンキングをよく知らず、決済・送金以外のことをしているとわれわれは見ている」と語った。

 リポートによると、多くの理由から決済と送金がモバイル金融サービスの主流となっている。特にモバイル通信事業者は伝統的な収益構造に沿っているので、支払いサービスを売り込む傾向がある。このサービスはまた通信事業者が銀行業務規制に抵触する恐れが少ない。

 CGAPのアドバイザーで共同執筆者のイグナシオ・マス氏は「正規の金融セクターの外側で生活する貧困層に携帯電話バンキングが到達するようになると、携帯電話バンキングの現実は、誇大とまでは言わないまでもまだまだその潜在力に対応できない。迅速に新商品を作り、特にサービス提供の『最後の1マイル』をカバーする現金処理機関の共有ネットワークを作れるなら、サービスプロバイダーにはチャンスがあることが分かった」と述べた。

 リポートによると、市場環境がクレジットや貯蓄というより広範なバンキングサービス促進に向かっていない場合、政策立案者と金融アクセス促進の賛同者がこの役割を果たさなければならいだろう。

 「ブランチレス・バンキングの早期体験」は、カイロで開催されるGSMAモバイル・マネー・サミットに提出され、http://www.cgap.orgでオンライン利用が可能である。

 CGAP(貧困層支援協議グループ:Consultative Group to Assist the Poor)はマイクロファイナンス促進のための世界でリーダー的なリソースセンターである。CGAPは世界の貧困層のファイナンスへのアクセス効果的に拡大するため金融機関、政府、投資家に客観的情報、専門家の意見、革新的ソリューションを提供する。

(共同通信PRワイヤー)


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