SATURN計画にIVUSのボルケーノー社が参加表明
【サンディエゴ(米カリフォルニア州)5日PRN=共同JBN】冠状動脈、末梢血管疾病の診断・治療を強化する血管内超音波(IVUS)、循環計測(FM)、光コヒーレンス・トモグラフィー(OCT:断層映像法)製品の大手開発・製造業者であるボルケーノー社(Volcano corporation;ナスダックVOLC)は5日、アストラゼネカ社が開始した心血管疾患の主因であるアテローム性動脈硬化の進展抑制、退縮に対する2つのスタチンの効果を直接比較検討するSATURN計画に参加すると発表した。これはプロトコルの一部として医師が45MHzIVUSイメージング・カテーテルであるボルケーノー・リボリューション(登録商標)を使用できる最初の大きな薬学上の試験になる。
SATURNは104週間にわたる並行群間、多施設、無作為化、二重盲検第3相b比較試験で、世界12カ国の170施設において約1300例の冠動脈疾患の患者を対象とし、血管内超音波(IVUS)により評価する。アストラゼネカ社によるこの試験はアテローム性動脈硬化進行中のハイリスクの患者でクレストール(登録商標:;一般名ロスバスタチン)40mgとアトルバスチン(商品名リピトール:登録商標)80mgの効果を調べるようになっている。SATURNでは冠状動脈疾患の患者に2年間の治療においてこれら2つのスタチンの効果について心臓血管疾患の主因であるアテロームの進展抑圧もしくは退縮について比較検討する。
SATURNはクリーブランド・クリニック・コアラボのスティーブ・ニッセン、スティーブ・ニコルス両医学博士が中心の調査員となって行う。このプロトコルのもとで、患者を参加させる医師がIVUSカテーテルとしてボルケーノー・リボリューション(登録商標)IVUSカテーテルを選択する可能性がある。
▽ボルケーノー社について
ボルケーノー・コーポレーション(ナスダックVOLC)は血管内措置、血管と器質的心疾患診断の強化、工学的セラピーのガイドを提供するよう設計された広範囲の機器スイートを提供している。同社の血管内超音波製品ラインは事実上どのような近代的カテーテル・ラボにも直接設置できる超音波コンソールを含んでいる。ボルケーノーのIVUSはシングルユース・フェーズアレイと循環式IVUSイメージング・カテーテルの両方を含む独自の機能を備え、さらにVH(商標)組織特性決定とクロマフロー(ChromaFlo:登録商標)の先進的オプションが含まれている。マージのDICOM(医学用画像・通信)によって内部DICOMネットワーキングが提供される。ボルケーノー社はさらにFMコンソールとシングルユースの血圧、血流ガイドワイヤーを提供し、超高解像度の光学コヒーレンス・トモグラフィー・システムとカテーテルのラインを開発している。現在世界で3200以上のボルケーノーIVUS・FMシステムが設置されており、売り上げの約半分は米国以外からである。詳細はhttp://www.volcanocorp.comを参照。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]SATURN計画にIVUSのボルケーノー社が参加表明 2008/05/07 水曜日