米ＣＭＤが放電保護デバイスＣＭ1234を発売
【ミルピタス（米カリフォルニア州）２８日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】カリフォルニア・マイクロ・デバイセス（ナスダック：ＣＡＭＤ）は２８日、ピコガードＸＳ（ＰｉｃｏＧｕａｒｄ ＸＳ；商標）アーキテクチャーを使用したエクストリームＥＳＤ（ＸｔｒｅｍｅＥＳＤ；商標）ファミリーで最新の静電放電（ＥＳＤ）保護デバイス、ＣＭ１２３４を発売した。このデバイスはＩＥＣ６１０００－４－２標準で８チャンネルのＥＳＤ保護を備えプラスマイナス１５ｋＶの接触放電と、プラスマイナス２０ｋＶの空中放電に対応している。またこのデバイスはＨＤＭＩ（商標）１・３ａとディスプレーポート（商標）デジタルビデオ標準の必要要件に適応する１００オームの差分インピーダンスにマッチしている。このデバイスはデジタルテレビ、ＬＣＤディスプレー、ノート型コンピューター、セットトップボックス、高精細ＤＶＤレコーダーに理想的である。
同社のデジタルコンシューマー・アンド・コンピューティング製品マーケティングディレクターであるジョー・サルバドール氏は「家電メーカーはしばしば８ｋＶ以上の基準で試験を行う。特に側面、全面にマウントされているデジタルビデオ・ポートのように消費者が簡単にアクセスできるポートについてはそうだ。これまではこうしたより高い保護レベルに対応でき、それでもＨＤＭＩ（商標）１・３ａデータレートのシグナルインテグリティーを維持できるＥＳＤ保護デバイスはなかった」と指摘した。
▽ピコガードＸＳインピーダンス・マッチング
ＣＭ１２３４は最近導入されたピコガードＸＳアーキテクチャーを採用しより高い速度のデータラインにマッチする定点インピーダンスを作り出すためダイオードにインダクターを内蔵する。システム設計者は伝統的に外部インダクタンスを付け加えるか、ＥＳＤデバイスの近くの信号トレースでのキャパシタンスを消すようにするか、その両方でＥＳＤ保護デバイスのキャパシタンスを補わなければならない。このアプローチの仕方では複雑になりコストもかかりＰＣＢボードに依拠せざるを得ない。多くの場合、この方法も可能でないかもしれない。特に既存の２０ｋＶ・ＥＳＤデバイスに典型的なようにデバイスのキャパシタンスが高すぎる場合は可能でない。ＣＭ１２３４は外部補正や部品の必要が無く必要なインピーダンスを提供してこうした措置の必要を無くしている。
▽ＣＭ１２３４：ＥＳＤ保護の増加
ＣＭ１２３４はディファレンシャル・チャンネル４組に保護を提供する。ＩＥＣ６１０００－４－２標準でプラスマイナス１５ｋＶ接触放電とプラスマイナス２０ｋＶの空中放電に対するＥＳＤ保護である。ＥＳＤダイオードのインダクター内蔵は改善されたＥＳＤ保護を提供し、優れたシグナルインテグリティーを提供する。ＣＭ１２３４は現在最高水準のＥＳＤダイオード・アレイと比較し以下の性能を提供する。
※ピーク時クランピングボルテージ(制限電圧)を４０％減少。
※ピーク時残留電流の１５－４０％減少。
※外部補正を必要とせずに１００オーム差分インピーダンスのマッチング。
※改良したレイアウトのためのストレートスルールーティング。
※ボード上のスペースを削減する小型１６ピンＴＤＦＮパッケージ。
▽最新のwww.XtremeESD.comウェブサイト
この新しいＥＳＤリソースセンターはパソコンとデジタル家電アプリケーションの設計者にＥＳＤ保護関連情報を提供する。このサイトは技術白書、製品仕様、記事、プレゼンテーション、さまざまなＥＳＤ保護問題についての公開フォーラムを含んでいる。http://www.XtremeESD.comを参照。
▽価格、出荷時期
ＣＭ１２３４は１６ピン・リードＴＤＦＮパッケージで入手可能。現在サンプル出荷中で今四半期中に大量生産にはいる。価格は１０００個単位で１個０・５９ドル。
▽カリフォルニア・マイクロ・デバイセスについて
同社は携帯機器、デジタル・コンシューマー・エレクトロニクス、パソコン各市場向けの特定用途アナログおよびミクスドシグナル半導体製品の有力サプライヤーである。主要製品は、携帯機器向け保護デバイス、デジタルＴＶなどデジタル・コンシューマー・エレクトロニクス、パソコン、携帯機器ディスプレー用アナログおよびミクスドシグナルＩＣなどが含まれる。
同社と製品の詳しい情報はウェブサイト（http://www.cmd.com）まで。
ＡＳＩＰとＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｐａｓｓｉｖｅ （アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・パッシブ）は、カリフォルニア・マイクロ・デバイセスの商標。その他の商標はそれぞれの所有者に帰属する。
（共同通信ＰＲワイヤー）
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- ［国際情報］米ＣＭＤが放電保護デバイスＣＭ1234を発売 2008/04/30 水曜日
