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ノーベル平和賞パチャウリ博士が国際交通フォーラムで講演

 【パリ16日PRN=共同JBN】パリに本部がある国際交通フォーラムのジャック・ショート事務局長は16日、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議長で2007年ノーベル平和賞を受賞したラジェンドラ・パチャウリ博士が、5月28-30日にドイツ・ライプチヒで開催される「気候変動の挑戦」に関する国際交通フォーラムで講演すると発表した。

 ショート事務局長は「IPCCの作業は人間の活動を世界的温暖化に結びつける科学的基盤を提供し、交通の分野を含めて将来の政策決定のカギとなる。IPCCはアル・ゴア米元副大統領とともにノーベル平和賞の共同受賞者であり、人間が生み出した気候変動に関するより大きな知識を高めて広め、そのような変動を弱めるため必要とする手段に対する基礎を築いた努力が認められた」と語った。

 交通の諸問題は最近、IPCCの第4次評価リポートの中で取り上げられた。リポートはその重点要約の中で「交通活動は次の数十年にわたり堅実に伸びていくことが期待される。エネルギー利用の現在のパターンが大きく変わらない限り、世界交通のエネルギー利用は年間約2%の率で増加する見通しであり、交通分野のエネルギー利用とカーボン排出の総量は2030年までに現在の水準より約80%高くなる計算になる」と指摘している。リポートは結論として「取りうる政策の最善の選択肢は地域によって異なる。経済発展のレベルだけではなく、経済活動の本質、地理的要因、人口密度、文化などすべてが方式の選択やインフラストラクチャー投資、交通需要管理手段に影響を与える政策の有効性と望ましさに影響を与えることになる」と述べている。

 このフォーラムでパチャウリ博士とともに開会式で注目されるのはドイツのアンゲラ・メルケル首相の挨拶である。さらに気候変動に関する国連枠組条約(UNFCCC)のイボ・デ・ボーア事務局長が基調講演する。

 その他著名な講演者は、エアバスのトマス・エンダー社長、バレオのティエリ・モラン最高経営責任者(CEO)、ドイツ鉄道のハルトムート・メヘドルンCEO、国際エネルギー機関(IEA)の田中伸男事務局長らである。

 パチャウリ博士は1940年インド・マニタル生まれで、極めて著名なエコノミスト兼エンジニアある。同博士は米レイリーにあるノースカロライナ州立大学を卒業し、工業エンジニアリングで修士号と博士号、経済学で博士号を取得している。博士はエール大学林業・環境修士課程を含めてインド、米国の多くの大学で教鞭を取った。博士はさらに、1994年から1999年までエネルギーと天然資源持続的管理分野で国連開発計画(UNDP)総裁への助言者であった。博士は2002年にIPCC議長に任命されたほか、25年前に設立されて以来インドのエネルギー・資源研究所(TERI)の所長である。
 近く開催されるフォーラムのプログラムを調べ、フォーラム出席登録情報と定期的なウェブ更新を取得するには以下のサイトを参照。

 http://www.internationaltransportforum.org/forum2008.html

 フォーラム参加希望者の早期登録割引適用は4月15日まで。

 オンラインによるプレス身分証発行は現在受付中である。

 国際交通フォーラムは経済協力開発機構(OECD)の下部機関であり、世界50カ国余りの加盟国の交通、ロジスティックス、モビリティーに関するグローバルプラットフォームであり最高レベルの会議の場でもある。政府、政界、ビジネスと産業、研究部門や民間社会の主要な人々がライプチヒで開かれる「年度交通サミット」の年次会議に参集する。

(共同通信PRワイヤー)


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