米ケニルワースが中国でオンラインカジノ特許取得
【ミネオラ(米ニューヨーク州)15日PRN=共同JBN】進行型のカジノテーブルゲームでギャンブルプレーヤーが遠隔地からライブでプレー可能なルーラベット(Roulabette)の開発者である米ケニルワース・システムズ社(ピンクシート株式名:KENS)は15日、中国特許局が同社の特許「カジノの遠隔地端末から賭けるシステム」の認可を公布したと発表した。中国への特許申請は当初2001年8月6日にされたが、中国はその時点ではギャンブル関連の特許の申請受理を拒否した。また、香港でこのほど発効した特許関連法の下では、中国の特許申請に基づいて香港で特許の保護を取得することができることになる。
ケニルワースのハーバート・リンド会長兼最高経営責任者(CEO)は「家庭、携帯電話、カフェなど人が集まる場所、ホテル、リゾート、特定のレストランやバーに遠隔地にあるカジノテーブルゲームのサイマル放送こそ将来の方向である。中国は世界最大の市場である。公示された特許保護によって、われわれは慈善団体や政府機関を含むすべての関係者の間で、世界で5000億ドルの年間賞金額となる利益を分配するため中国、韓国、日本の電子部品メーカーやマーケティング企業にルーラベットへの開発参加を促すことができる」と語った。
ルーラベットは深夜営業エンターテインメントに戦いを挑む。数百万の深夜ウォッチャーが現に進行中のカジノテーブルゲームに賭けることが可能で、時には「ビデオ宝くじ端末」と呼ばれるようなスロットマシンに賭けるのとは違って、幸運を求めると言うよりスキルを必要とするゲームである。米国では、すべてのルーラベット勘定は現金で開設されなければならない。
中国は現在また、上場された米国証券とその他外国証券を取引する国内銀行や証券ブローカーを認可し始めている。ケニルワースは近い将来これら証券とともに取引対象になると予測している。
リンド会長はさらに「当社は遠隔カジノゲームの最善のマーケティングのために、ルーラベット・チケット販売と賞金の支払いに既存のデータベースを使って販売、現金処理、賞金の支払いを管理、運営する世界中のロッテリー事業者を選択中である」と語った。
米国にある合計43のロッテリー事業は、郡や州当局が所有し運営している。その他の世界のロッテリー事業は、政府機関もしくは純益を社会的プログラムや慈善プログラムに役立てるよう配分する非営利慈善団体あるいは純益の一定比率を対象とする政府機関に支払う私的事業体が所有している。
これら諸外国のロッテリー事業は、米国と同様のデータベースを持ち欧州にある大部分のロッテリー事業は、米国のメガミリオンズやパワーボールとは違って自らのロッテリー商品をプールしている。これによってケニルワースにとっては販売が容易になり、コスト効果も上がる。中国では12の私的に運営しているロッテリー事業がある。
米国では最初に州が居住者を対象に規制を受けたカジノの放送権をケニルワースに認可するやいなや、ロッテリー事業のあるほかの州もたちまちこの事業に参加する。中国で特許上の保護を受け、インターネットで利用可能になれば、同社はずっと早く事業に成功すると期待している。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]米ケニルワースが中国でオンラインカジノ特許取得 2008/04/16 水曜日