北米パナソニックが無線制御のゼンシス社に戦略的投資
【フリーモント(米カリフォルニア州)15日PRN=共同JBN】受賞歴のある家庭用無線ネットワーク制御規格「ゼットウエーブ」(Z-Wave)の開発元ゼンシス(Zensys)は15日、パナソニックによる同社への投資を発表した。この投資で世界的な家電製品大手がインテル・キャピタル、シスコ、ベッセマー・ベンチャー・パートナーズ、パラモン・キャピタル・パートナーズ、サンストーン・キャピタルなどの有力投資家リストに名を連ねることになる。ゼンシスはこの出資金を「グローバル・ホーム・オートメーション」と制御機器市場へさらに食い込むために使用する。
消費者は日常的に遠隔から住居内制御と監視を行い、エネルギー消費を削減するために使用可能な機器を強く求めている。ゼットウエーブは、ゼットウエーブで可能になる製品開発を進めている数多くのメーカーと既に利用可能な全製品に基づく市場を先導している。ゼットウエーブは日常の問題を抱える一般の人々に住居制御とオートメーションのソリューションを提供する。
北米パナソニック(Panasonic Corporation of North America)最高技術責任者(CTO)のポール・リヤオ博士は「パナソニックは消費者が『将来のスマートホーム』の利点を現在楽しめるようにゼンシスとの連携を期待している」と語った。
ゼットウエーブは住居環境、家電製品、ヘルスケア、エネルギー管理を含め日常生活のあらゆる面で、手ごろな価格で信頼でき配備が容易な家庭用無線制御機器を提供する初めての技術である。ゼットウエーブの受賞歴のある相互運用可能な無線メッシュネットワーク技術は、照明器具、電気製品、HVAC(冷暖房空調設備)、娯楽施設、セキュリティーシステムを含め住居内とその周辺のさまざまな機器との交信を可能にする。
パナソニック米国ベンチャーグループのベンチャーパートナーであるディリップ・サンパス氏は「パナソニックのベンチャーチームは、ゼットウエーブが家庭内無線制御で立証済みの実績がある有力な技術で、メーカーがこの技術を大衆市場に持ち込むことを可能にする手ごろな価格を提供するという事実を認識してゼンシスに関心を持っている」と語った。
ゼンシスのトニー・シャキブ最高経営責任者(CEO)は「今回の戦略的投資が行われたことを喜んでいる。最高のグローバル企業との提携のさまざまな段階で連携することを期待している。あらゆる兆候は家庭内無線制御とオートメーションが将来大きく成長することを示しており、ゼットウエーブは性能が明らかで市場で製品化のメリットがある」と語った。
▽ゼットウエーブとゼンシスについて
ゼットウエーブは住居の遠隔監視、ホームヘルスケア、安全性とセキュリティー、エネルギー消費など日常生活に多くの利点をもたらす。ゼットウエーブ認定製品は現在、有力メーカーが200種以上も製品化しておりそこから入手できる。ゼットウエーブはウォールストリート・ジャーナル紙が選ぶ無線分野の「技術革新賞」、CNETの実現技術部門の「ベストCES賞」、さらに年度のベスト100技術・製品を表彰するPCワールドの「ワールドクラス賞」も受賞している。ゼットウエーブの詳細はウェブサイト(http://www.z-wave.com)まで。
ゼットウエーブは米国内外におけるゼンシス社とその子会社の登録商標である。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]北米パナソニックが無線制御のゼンシス社に戦略的投資 2008/04/15 火曜日