アルブビルチドの臨床試験、中国食品薬品監督管理局が承認
【重慶10日PRN=共同JBN】フロンティア・バイオテクノロジーズ社(Frontier Biotechnologies Co.)は、2008年3月16日に中国でのアルブビルチド(Albuvirtide)の第1相試験開始について中国国家食品薬品監督管理局から正式承認を受けた。アルブビルチドはウイルス侵入阻害剤として知られる新しいクラスの医薬品に属する。この医薬品はエイズを起こすウイルスであるHIVが健康な細胞に侵入する際のポータルの役割をするウイルスタンパク質のgp-41を標的としている。第1相試験は北京で行われ、HIV感染患者を対象に受容性、薬物動態学、抗ウイルス活性について評価を行うように設計されている。
フロンティア・バイオテクノロジーズのドン・シー会長兼最高科学責任者は「現在のエイズ薬は多剤耐性ウイルス、大きな副作用、複雑な治療方法の出現で制約を受けている。これらの問題は、米国や欧州で販売されている最近承認されたより効果的な医薬品がまだ入手できないため、中国ではさらに大きくなっている。アルブビルチドは強力で広範な抗ウイルス活性を示すHIV侵入阻害剤である。研究所段階では良好な安全性特性を示しており、ヒトで2週間に1回の投薬による治療法が可能である。第1相試験で証明されれば、この医薬品は患者の生活の質を大幅に改善し、治療コストを削減できる」と語った。
同社のヘ・ジアン最高経営責任者(CEO)は「これはわが社にとって重要なマイルストーンだ。中国、米国両政府からの過去5年間の研究サポートに大変感謝している。世界の患者の利益のためにこの製品を前進させることにコミットしているわれわれは目標達成のためにパートナーと協力する機会を歓迎する」とコメントしている。
▽フロンティア・バイオテクノロジーズ(Frontier Biotechnologies Co. Ltd.)について
フロンティア・バイオテクノロジーズは感染症治療用の革新的なペプチド・ベースの医薬品の開発、商業化に集中しているバイオ医薬品会社である。同社の所在地は中国重慶のハイテク地区である。地元政府の補助金にサポートされてcGMPペプチド生産ラボを備えている。新しいフォーミュレーションの生産ラインを建設中で、2008年中に操業開始の見込みである。
(共同通信PRワイヤー)
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- [国際情報]アルブビルチドの臨床試験、中国食品薬品監督管理局が承認 2008/04/10 木曜日